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認知症(物忘れ):症状は?どんな種類があるの?予防や治療はできるの?

更新日:2020/11/11

著者下濱 俊 | 札幌医科大学医学部神経内科学講座 教授

監修水澤 英洋 | 国立精神・神経医療研究センター

  • 脳神経内科専門医・認知症専門医の下濱 俊と申します。
  • このページに来ていただいた方は、もしかすると「自分が認知症になってしまった?」と思って不安を感じておられるかもしれません。
  • いま不安を抱えている方や、まさにつらい症状を抱えている方に役に立つ情報をまとめました。
  • 私が日々の診察の中で、「特に気を付けてほしいこと」、「よく質問を受けること」、「あまり知られていないけれど本当は説明したいこと」についてまとめました。

目次

  • 認知症とは?
  • どんなときに病院・クリニックを受診したらよいの?医療機関の選び方は?
  • 認知症の原因は?
  • どんな症状がでるの?
  • 医療機関に行ったらどんな検査をするの?
  • どんな治療があるの?
  • 予防のためにできることは?
  • 追加の情報を手に入れるには?
まとめ
  • 認知症とは、物忘れや判断力の低下が起こり、日常生活に支障をきたしている状態です。物忘れや判断力の低下は、脳の神経細胞が障害を受けて死んでしまい、減少していくことで起こります。
  • 日本においても認知症の患者数は2012年時点で460万人以上にのぼることが報告され、2025年には700万人にものぼるといわれています。
  • 認知症の症状は、認知機能障害(中核症状)と行動・心理症状(周辺症状)の2種類に分けられます。
  • 原因疾患としてはアルツハイマー病が60-70%、血管性認知症が20-30%、レビー小体型認知症が5-10%とされています。
  • 認知症の治療は、薬物療法とその他の治療に大きく分けられますが、有効な治療法がない場合が多く、ケアと環境整備も重要です。
  • 認知症は、早い段階で治療を開始できれば、病気の進行をある程度遅らせることができます。

認知症とは?

  • 認知症は、正常な脳の機能が、病気により徐々に低下し、物忘れや判断力の低下や、眠れない、幻覚などを生じる状態です。
  • これらの症状が出ることで生活に支障をきたすようになります。
  • 高齢化が進むにつれて認知症患者数は増加しておりますが、いまだ完治する有効な治療がみつかっていないため、認知症対策は経済的、社会的に大きな課題となっています。

どんなときに病院・クリニックを受診したらよいの?医療機関の選び方は?

  • 下記のような場合は、医療機関の受診を検討してください。
  • 認知症の気付きのポイントを下記に記します。

認知症を疑うチェックポイント

  • 物忘れが多くなる。物のおき忘れ、しまい忘れがよく起こる。大切な約束事を忘れる。言った事を忘れて同じことを何回も言う、何回も聞いてくる。
  • 日時が分からなくなる。何回も日時や曜日を聞いてくる。慣れ親しんでいるお稽古事の曜日を確認するようになる。
  • 些細なことですぐに怒るようになる。
  • 意欲・自発力の低下がみられる。例えば、長年慣れ親しんだ趣味やお稽古事に関心がなくなった、外出しなくなった、など。
  • 診察室で、質問をされるたびに同伴の家族の方を向く。話のつじつまを合わせようとする。質問されたことと違うことを答える。
  • 認知症を疑ったらまずは、かかりつけ医を受診し、さらに原因疾患を診断するために検査などが必要な場合は、認知症専門医へ紹介してもらいましょう。

認知症の原因は?

  • 認知症の原因は脳の神経細胞の異常(神経変性疾患)や、脳の血管が詰まって脳の記憶を司る部分に血流がいかなくなること(脳血流障害)などが多いです。
  • その他、全身疾患の合併症でも認知症が起こるといわれています。
  • 原因となる疾患の代表的なものを下記にまとめました。
  • 神経変性疾患:アルツハイマー病、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症、嗜銀顆粒性認知症、パーキンソン病、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症など
  • 脳血管障害:血管性認知症
  • その他の脳の疾患:慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、硬膜動静脈瘻、脳腫瘍、外傷性脳損傷、慢性外傷性脳症、Creutzfeldt-Jakob病やHIV感染症、亜急性硬化性全脳炎、多発性硬化症、進行性多巣性白質脳症、神経梅毒、髄膜脳炎等の感染症など
  • 全身性疾患:神経ベーチェットやサルコイドーシスなど
  • 内分泌・代謝・栄養疾患:甲状腺機能低下症、糖尿病、ビタミンB1やB12などの栄養異常など
  • その他:肝不全や腎不全などの臓器不全、アルコールや麻薬、薬物や金属、一酸化炭素など中毒性のものなど
  • 患者さんの原因疾患は、アルツハイマー病が60-70%、血管性認知症が20-30%、レビー小体型認知症が5-10%とされています。

どんな症状がでるの?

  • 認知症の原因疾患は非常に多岐にわたるため、個々の疾患の症状について記すことは困難です。
  • 認知症の症状は、認知機能障害(中核症状)と行動・心理症状(周辺症状)の2種類に大きく分けられます。
  • 下記に認知症の2種類の症状についてまとめました。

認知機能障害(中核症状)の代表的な症状

  • 脳の神経細胞が障害されることであらわれる症状のことです。以下は、中核症状の代表例です。
  • 新しい事柄を覚えられない。
  • 時間や場所、人物の顔がわからない。
  • 論理的思考ができなくなる。判断力がなくなる。
  • 物事の順序をたてることができない
  • 物が何かわからない。
  • 物の名前がでてこない。
  • 服の着方がわからない。道具が使えない、など

行動・心理症状(周辺症状)の代表的な症状

  • 病気の進行状態や患者さんの本来の性格、身体症状や生活環境など複数の要素に左右されます。そのため、現れる周辺症状には大きな個人差があります。
  • 動き回る、じっとしていられない、徘徊する
  • 怒りっぽくなる、突然怒り出す
  • おもらしをする、便を手に取る
  • 過食・拒食・異食(食べ物ではないものを食べようとする)
  • 幻覚・妄想(お金をとられたなど、被害妄想が多い)
  • 眠れなくなる
  • 認知症が進行すると、中核症状とともに行動・心理症状も悪化するため、次第に日常生活にも支障をきたすようになります。

医療機関に行ったらどんな検査をするの?

  • 認知症の疑いで病院へ行ったら、まず症状についての問診をします。どのような症状がいつ頃から現れているかなど聞かれます。
  • その後、認知症の診断に必要な身体診察、神経学的検査や画像検査などの検査を行います。
  • 認知症の検査には次のような方法があります。
  • 神経心理検査:診察室で医師が患者さんに行うテストのようなものです。認知症であるか否かのスクリーニングを目的とします。
  • 血液検査:認知症が疑われた際に、認知症を引き起こす全身疾患とそれ以外の認知症疾患の鑑別に有用です。
  • 脳脊髄液検査:脳脊髄液検査は髄膜脳炎やくも膜下出血、各種神経免疫疾患、腫瘍性疾患などの鑑別に有用です。
  • 頭部画像検査(CT, MRI, 脳血流SPECTなど):CTやMRIは、脳の血管の異常や腫瘍がないかなどを見るのに有用です。脳血流SPECTは神経変性疾患であるアルツハイマー病やレビー小体型認知症の診断に有効です。
コラム:神経心理検査とは
  • 神経心理検査とは、診察室で医師が患者に行うテストのようなものです。日本では長谷川式認知症スケール(Hasegawa’s Dementia Scale-Revised:HDS-R)やMini-Mental State Examination(MMSE)が広く用いられています。
  • 長谷川式認知症スケールでは、年齢・日時・場所の見当識、3つの単語の記憶、計算や数字の逆唱、3語の遅延再生、5物品記銘、言葉の流暢性(野菜の名前)の9つの設問からなり最高点は30点満点で21点以上を正常、20点以下を認知症の疑いとします。MMSEは国際的に最も国際的に最も広く使用されている方法で、日時・場所の見当識、3語の即時記憶、計算もしくは逆唱、3語の遅延再生、物品記銘、読字、言語理解、文章理解、文章構成、図形把握の11の設問からなります。最高点は30点満点で24点以上を正常、23点以下を認知症の疑いとしていたが、最近では27点以上を正常、22〜26点を軽度認知症の疑い、21点以下を認知症の疑いが強いとする基準も用いられるようになっています。他にも、より簡便なスクリーニング法として「10時10分もしくは8時20分を指す時計の文字盤を描かせる」Clock Drawing Test(CDT)や年齢、日付、生年月日などのみを質問する方法なども挙げられます。

どんな治療があるの?

  • 認知症は完全に治せる疾患と、治せない疾患に分けられます。
  • 認知症を引き起こす疾患のうち、まずは治すことができる疾患を鑑別することが大事です。治せる疾患は、慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症などは外科手術、内分泌・代謝性疾患、感染症は内科的治療、薬剤誘発性のものは原因薬剤の中止をまず行います。
  • アルツハイマー病などの神経変性疾患、後遺障害の残存しやすい外傷性脳損傷や血管性認知症、ある種の脳腫瘍などは完治が困難であり、その症状に対して行う対症療法や社会的支援の利用を検討します。
  • 下記に治療と治療中の注意について記載します。

アルツハイマー病

  • 中核症状に対する薬物療法:主にコリンエステラーゼcholinesterase(ChE)阻害薬とN-methyl-D-aspartate(NMDA)受容体拮抗薬が使われます。使用する薬は、症状の重さによって異なります。
  • ChE阻害薬では、悪心や嘔吐、徐脈、心不全等が副作用として報告されています。他のChE阻害作用をもつ薬との併用により、共通の副作用があらわれたり、副作用の症状が重くなる可能性があるため、ChE阻害薬同士は併用しないよう注意してください。
  • 一方、NMDA受容体拮抗薬の主な副作用は、めまい、便秘、体重減少、頭痛等があります。NMDA受容体拮抗薬は、ChE阻害薬と併用できます。

アルツハイマー病以外の認知症性疾患

  • 中核症状に対する薬物療法:血管性認知症にはアマンタジンという薬や、ChE阻害剤が有効とする報告もあります。レビー小体型認知症ではChE阻害剤であるドネペジルが認知症症状の進行を遅らせるとされています。また、メマンチンという薬が、妄想や幻覚を改善するという報告もされています。前頭側頭葉変性症など他の神経変性疾患やプリオン病は現状では有効な治療薬はありません。
  • 周辺症状(行動・心理症状)に対しては、症状による日々の行動の工夫が主に行われます。
  • 例えば、短く簡潔に会話をすること、失禁・空腹など身体的問題への対処、不安の原因の除去、道具の工夫などまずはケア・環境整備により対応します。これらの対応で難しい場合には次の薬物療法を試みます。
  • 周辺症状に対する薬物療法:ChE阻害剤のような中核症状を改善する薬剤により周辺症状も軽減されることが多いです。抗精神病薬を使うこともありますが、副作用に注意してください。

その他の治療アプローチ

  • 漢方療法:周辺症状に対して抑肝散がよく使われています。抑肝散には甘草が多く含まれるので、偽アルドステロン症や低カリウム血症に注意が必要です。
  • 日常生活動作(Activities of daily living:ADL)障害への対応:認知症の初期には家事・服薬管理・買い物・交通機関の利用など社会的活動に必要だけれど、複雑で高度な行動(手段的ADL(instrumental ADL:IADL))が障害されます。進行すると食事・排泄・入浴・着替え・整容・移動など個人が独立した日常生活を送るための基本的な行動(基本的ADL(basic ADL :BADL))も障害されます。IADL障害に対しては、その動作をやりやすくするための代わりの手段を行うようにする。症状が進行してBADL障害も出現してくるようになったら段階的に介護を取り入れて、環境も整備するなど対応していきます。
  • 非薬物療法:他者とコミュニケーションをとりながら繰り返し学習するリアリティオリエンテーション療法、音楽療法、過去の思い出について話す回想法、認知刺激療法、運動療法などが試みられています。

予防のためにできることは?

  • 認知症の中で最も多いアルツハイマー病の発症を抑える方法は、残念ながらまだありません。
  • しかし、発症時期や症状を遅らせる方法として、生活習慣を見直すことや環境を整えることが注目されています。根拠はまだ確立されていませんが、アルツハイマー病のリスクを増加させる因子として、糖尿病、中年期の高コレステロール血症、高血圧、喫煙など、リスクを減少させる因子として、地中海食、葉酸の摂取、軽いアルコールの摂取、精神・身体の活発な活動が報告されています。
  • 血管性認知症の予防は、禁煙、高血圧管理、脂質異常症の治療、糖尿病の管理、過度の飲酒を控える、心房細動にワルファリンやDOACなどの抗凝固薬などを使用することなどがあります。

追加の情報を手に入れるには?

  • 認知症に関しては下記のページをおすすめします。
  • 厚生労働省のサイト
  • (https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000139666.html//)
  • 認知症疾患診療ガイドライン2017(医学書院)も参考にして下さい。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000139666.html//
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