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腟炎:どんな病気?カンジダやトリコモナスって?検査や治療は?完治できるの?

更新日:2020/11/11

著者岩破 一博 | 京都府立医科大学 名誉教授

監修松原 茂樹 | 自治医科大学 名誉教授、客員教授 

  • 産婦人科専門医の岩破 一博と申します。
  • このページに来ていただいた方は、もしかすると「自分が腟炎になってしまった?」と思って不安を感じておられるかもしれません。
  • いま不安を抱えている方や、まさにつらい症状を抱えている方に役に立つ情報をまとめました。
  • 私が日々の診察の中で、「特に気を付けてほしいこと」、「よく質問を受けること」、「あまり知られていないけれど本当は説明したいこと」についてまとめました。

目次

  • 腟炎はどんな病気?
  • 腟炎と思ったら、どんなときに病院・クリニックを受診したらよいの?
  • 受診前に自分でできることは?
  • 腟炎の原因は?
  • どんな症状がでるの?
  • お医者さんに行ったらどんな検査をするの?
  • どんな治療があるの?
  • お医者さんで治療を受けた後に注意をすることは? 治療の副作用は?
  • 予防のためにできることは?
  • 治るの? 治るとしたらどのくらいで治るの?
  • 追加の情報を手に入れるには?
  • 妊婦が腟炎にかかるとどんなリスクがあるの?
まとめ
  • 腟炎には、小児では非特異的(しばしば衛生に関連する)腟炎、性成熟期の女性では細菌性腟症、カンジダ(真菌性)腟炎、トリコモナス腟炎、閉経後女性では萎縮性腟炎があります。
  • 症状は、帯下(おりもの)、そう痒感(かゆみ)、発赤などで、腟炎の種類によっておりものの状況に特徴があります。
  • 診断は、腟分泌物の顕微鏡検鏡、培養検査などを行います。
  • 治療は、多くの場合、腟錠を使います。外陰部に軟膏やクリームを塗布したり、内服薬を服用します。


腟炎はどんな病気?

  • 腟炎は最も頻度の高い婦人科疾患です。腟粘膜の感染性または非感染性の炎症で、ときに外陰の炎症を伴い、外陰腟炎と言われています。
  • 症状は、帯下(おりもの)、そう痒感(かゆみ)、発赤などです。
  • 診断は、腟分泌物の検査を行います。場合によっては、腟分泌物の培養検査を行うこともあります。
  • 腟炎には、小児の非特異性腟炎(腸内細菌叢による感染に伴って生じる)、性成熟期の女性では細菌性腟症、カンジダ(真菌性)腟炎、トリコモナス腟炎、閉経後女性では萎縮性腟炎があります。
  • それぞれの原因に対して腟錠、軟膏、内服薬で治療を行います。


腟炎と思ったら、どんなときに病院・クリニックを受診したらよいの?

  • 下記のような症状があれば、産婦人科を受診してください。

受診していただきたい症状

  • おりものが多い
  • かゆみがある
  • においが気になる
  • 外陰部の痛み

コラム:正常な分泌物と帯下の区別

  • 腟炎は、帯下(おりもの)を生じさせるため、正常な分泌物と区別する必要があります。
  • 正常な腟分泌物は、一般的に乳白色または粘液様で、無臭、非刺激性です。
  • 腟炎による帯下は、そう痒感、発赤、ときに灼熱感、疼痛、軽度の出血を伴います。そう痒感で睡眠が妨げられる場合もあります。
  • 時には、排尿困難や性交痛も生じます。


受診前に自分でできることは?

  • 薬局などで、自己診断で軟膏などを購入し、治療されている方を見受けますが、なるべく早く産婦人科を受診され、適切な治療を受けられることが良いと思います。
  • 不適切な自己洗浄は症状を悪化させ、治りを遅くする原因にもなりますので、婦人科を受診し、適切な治療をお勧めします。


腟炎の原因は?

  • 外陰腟炎は身近な病気ですが、その病変や原因は多彩で、中には性感染症などが含まれるため、正確な対応が必要になります。
  • 月経血、精液、または乳酸桿菌の減少による腟内pHのアルカリ化による場合や、不衛生な状況、頻繁な腟洗浄、異物(タンポンの取り忘れ)により起こる場合があります。

非特異的外陰腟炎

  • 小児の非特異的外陰腟炎での一般的な原因は、会陰の不衛生(排便後に後ろから前へ拭くこと、排便後に手を洗わないこと、特にかゆみから指で触ること)などです。
  • 異物により、血性の分泌物を伴う非特異的腟炎を引き起こすこともあります。

カンジダ腟炎

  • 真菌のカンジダにより起こります。
  • カンジダ(アルビカンス、グラブラータ、トロピカーリスなど)が腟内で繁殖して、症状が見られる場合にカンジダ腟炎と言います。

トリコモナス腟炎

  • 腟トリコモナスという原虫の寄生によって起こる腟炎です。
  • 多くの場合、男性の尿道にいた原虫が性交によって腟内に移動・増殖して、炎症を起こします。

細菌性腟症

  • 細菌性腟症とは、腟内を酸性に保ち、病原体の侵入や増殖を防いでいるLactobacils属(デーデルライン桿菌)の菌量の減少に伴い、種々の大腸菌やブドウ球菌、連鎖球菌といった一般的な細菌が、腟内で異常に増殖している状態です。
  • 言い換えれば、腟炎の中で、カンジダ属、トリコモナス などの特定の微生物が検出されないものを、細菌性腟症と呼びます。

萎縮性腟炎

  • 閉経後の女性は女性ホルモンの分泌が低下するため、腟粘膜が萎縮して薄くなります。さらにLactobacils属(デーデルライン桿菌)も減少して乳酸の産生が少なくなるため、腟の自浄作用が衰えます。そのため、細菌が増殖して炎症が起こります。
  • 失禁をしたり、寝たきりといった不衛生な状態は、尿または糞便による化学刺激または非特異的な感染の原因となり、慢性的な外陰・腟の炎症を起こします。


どんな症状がでるの?

非特異的外陰腟炎

  • 白色または黄色のおりものの増加による下着への付着、掻痒感(そうようかん)(かゆみ)、排尿時の痛み、外陰部の皮膚が赤く腫れる、灼熱感(しゃくねつかん)などがあります。

カンジダ腟炎

  • 症状は、かゆ状、酒かす状、カッテージチーズ状、ヨーグルト状のおりものと外陰部のかゆみ、灼熱感が特徴です。
  • 外陰炎を起こしやすいので、外陰部が赤く、腫れあがります。

トリコモナス腟炎

  • 泡状の、悪臭の強い、黄緑色の帯下、大量の悪臭のある黄緑色の分泌物があります。
  • 排尿困難、性交痛、発赤を認めます。

細菌性腟症

  • 灰色で、粘稠度が低く、魚の腐ったような臭いの分泌物で、しばしばそう痒および刺激を伴います。
  • 性交痛はない場合が多いです。

萎縮性腟炎

  • 閉経後の女性の腟炎で一番多いです。
  • 症状は腟の乾燥感、かゆみ、性交痛、不正出血です。


お医者さんに行ったらどんな検査をするの?

非特異的外陰腟炎

  • 外陰部や腟前庭【ちつぜんてい】の状態の観察、一般細菌の培養、カンジダやトリコモナスなどの顕微鏡検査と、それぞれの培養を行います。 

カンジダ腟炎

  • 外陰部や腟内でカンジダ(真菌)が検出され、かつ、掻痒感、帯下の増量などの自覚症状や、外陰・腟の炎症を認めて初めて、カンジダ症と診断されます。
  • 特殊な場合を除き、単にカンジダを保有しているだけではカンジダ症と診断されませんし、治療の必要もありません。
  • 外陰腟カンジダ症の診断にあたっては、トリコモナス腟炎、細菌性腟症などとの鑑別のため、一連の問診、外陰部所見、腟鏡診、腟内 pH測定、鏡検、培養を行います。
  • カンジダの証明法には、鏡検、培養法のほか、簡易培地を利用した培養法があります。

トリコモナス腟炎

  • 泡状の、悪臭の強い、黄緑色の帯下が重要ですが、このような症状は、症状のある患者さんの半数程度で認められます。
  • 腟の発赤は75%の患者さんでみられ、コルポスコープ(子宮の入り口の拡大鏡による検査)では、90%の患者さんに苺状の子宮腟部を認めます。
  • 通常に行われる検査として、新鮮な腟分泌物の無染色標本を鏡検すると、活発に運動するトリコモナスを確認できます。腟トリコモナス培地での培養が有用です。
  • 腟トリコモナス症の女性のパートナーの尿から、約10%にトリコモナスが証明されます。

細菌性腟症

  • 顕微鏡にておりものをグラム染色した標本を使い、Nugentスコアという方法を用いて診断します。
  • おりものの性状を基本として、腟粘膜の炎症所見、アミン臭の有無、腟分泌物のpH、分泌物内の細胞などから、総合的に診断します。

萎縮性腟炎

  • 診断は、臨床所見(腟の乾燥感、かゆみ、性交痛、不正出血)、腟pHの測定、およびおりものを顕微鏡で検査して行います。


どんな治療があるの?

非特異的外陰腟炎

  • 下着は通気性のよいものに変え、外陰部を清潔に保ち、石けんも刺激の少ないものを使用するようにしましょう。
  • 小児では腟錠(クロラムフェニコールやフラジオマイシン)の使用がむずかしいため、ふつう抗生物質の内服が行なわれます。
  • 外陰部には、抗菌薬の軟膏の塗布が必要な場合もあります。

カンジダ腟炎

  • 抗真菌薬の腟錠を挿入したり、軟膏やクリームを塗ります。
  • カンジダアルビカンスに効果的な1日1回の内服薬もあります。 
  • 石鹸および不必要な局所用製剤は避けてください。石鹸を使う場合は、コラージュフルフル石鹸の使用をお勧めします。

トリコモナス腟炎

  • トリコモナスは尿道や膀胱、バルトリン腺などにも侵入しているので、局所の治療だけでなく、内服薬を使用します。
  • 局所には、抗トリコモナス薬のメトロニダゾールやチニダゾールで、腟内に挿入する腟錠を使用します。
  • 一部に薬が効かないトリコモナスがあるので、感染症治療に十分な経験のある医師のもとで治療をされることをお勧めします。

細菌性腟症

  • 局所療法として、メトロニダゾールやクロラムフェニコールの腟錠と、全身療法としてメトロニダゾールの内服薬を使います。
  • 細菌性腟症に対しては、Lactobacils属(デーデルライン桿菌)などがプロバイオティクスとしての有用性が明らかになり、種々の製品の腟錠の試用が検討されています。

萎縮性腟炎

  • 女性ホルモン(エストロゲン)を投与します。
  • 腟錠(エストロゲン製剤)のほか、女性ホルモンの塗り薬の市販薬として、バストミン®、ヒメロス®があります。


お医者さんで治療を受けた後に注意をすることは? 治療の副作用は?

  • 最近、カンジダ腟炎の市販薬が販売されていますが、このお薬は、「過去に医師からカンジダ腟炎の診断を受けた人」しか使ってはいけません!!
  • 市販薬を3日間使用しても症状の改善がみられないか、6日間使用しても症状が消失しない場合には産婦人科を受診して下さい。
  • カンジダ腟炎のなかでも、アルビカンスは、内服薬、腟錠で比較的治りやすいですが、グラブラータ、トロピカーリスでは難治性の場合があります。

カンジダ腟炎の市販薬

  • 市販されている腟錠や塗り薬には下記のようなものがあります。いずれもカンジダを殺す作用のある成分が配合されています。  
  • 再度申し上げますが、「過去に医師からカンジダ腟炎の診断を受けた人」だけが使えるお薬ですので、ご注意ください!! 

市販されている腟錠

  • エンペシドL(主成分:クロトリマゾール)
  • オキナゾールL100(主成分:オキシコナゾール)
  • フェミニーナ腟カンジダ錠(主成分:オキシコナゾール)
  • メディトリート(主成分:ミコナゾール)
  • メンソレータムフレディCC腟錠(主成分:イソコナゾール)

市販されている腟カンジダの塗り薬

  • メディトリートクリーム(主成分:ミコナゾール)
  • メンソレータムフレディCCクリーム(主成分:イソコナゾール)


予防のためにできることは?

  • すべての腟炎でいえることですが、治療により、Lactobcilus属(デーデルライン桿菌)が優位となって、他の細菌の発育が抑制、減少して腟内の状況が改善され、治癒に向かうと考えられます。 

外陰部は、清潔に保ちましょう

  • 一般的注意としては、局所の清潔と安静を保つことと、刺激の強い石鹸の使用禁止、通気性の良い下着の使用、急性期の性交渉を避けること、などがあげられます。

思春期前の女児には、会陰の望ましい衛生状態を教えてください

  • 排便および排尿後は前から後ろへ拭くこと
  • 手を洗うこと、会陰を指で触らないことなど


治るの? 治るとしたらどのくらいで治るの?

非特異的外陰腟炎

  • 治療期間は、長くて4日くらいです。

カンジダ腟炎

  • 治療後数日で症状は軽くなりますが、ここで中断せずに1週間から10日くらいは治療を続けて下さい。医師の指示に従って下さい。
  • 再発例や難治例は、セックスパートナーも感染していることがありますので、同時に治療が必要になります。

トリコモナス腟炎

  • 完治するのに2週間ほどかかります。
  • 女性が感染している場合、セックスパートナーのほとんどが感染していますので、女性だけ治療しても性交渉によって再感染を起こします。これをピンポン感染と言いますが、その防止のためには、2人が同時に治療を受けることが必要です。

細菌性腟症

  • 治療(局所、内服)後、自他覚所見(腟内容の各種性状検査、グラム染色鏡検)を観察し、効果を判定します。不完全な治療を避けるため、必ず1クール後の検査が必要です。
  • セックスパートナーの多い女性がかかりやすいという報告が多いので、セックスパートナーの治療も必要です。

萎縮性腟炎

  • 女性ホルモンの低下による腟炎であれば、エストリオール腟坐剤(女性ホルモンであるエストリオールを含む腟坐剤)を挿入します。
  • 治療は1週間から10日間行います。


追加の情報を手に入れるには?

おすすめできるウェブサイト、書籍

  • 性感染症 診断・治療 ガイドライン2016(改訂版)   
  • http://jssti.umin.jp/guideline_c.html (2020年8月24日)
  • 岩破一博.婦人科ガイドライン 婦人科外来編2017,日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会編,東京,2017.
  • 岩破一博.外陰腟カンジダ症.産婦人科感染症マニュアル,日本産婦人科感染症学会編集.金原出版株式会社,東京:pp 192-197 ,2018.
  • 岩破一博.婦人科ガイドライン 婦人科外来編2017,日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会編,東京,2017.
  • 岩破一博.帯下 今日の処方,総編集者浦部晶夫,島田和幸,川合眞一.南江堂,p691-694,2019.
  • 岩破一博.外陰炎,腟炎,外陰掻痒症 今日の処方,総編集者浦部晶夫,島田和幸,川合眞一.南江堂,p695-698,2019.

もっと知りたい! 腟炎

妊婦が腟炎にかかるとどんなリスクがあるの?

  • 妊婦さんが細菌性腟症にかかると、流産や早産の危険性が高まります。
  • 絨毛膜羊膜炎【じゅうもうまくようまくえん】が起こり、子宮の入り口が軟らかくなり開いてきて、その結果、早産になるといわれています。

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