加齢性白内障:原因は?起こりやすい年齢は?検査や治療は?手術は必要?
更新日:2020/11/11
- 眼科専門医の黒坂 大次郎と申します。
- このページに来ていただいたかたは、もしかすると「自分が白内障になってしまった?」と思って不安を感じておられるかもしれません。
- いま不安を抱えている方や、まさにつらい症状を抱えている方に役に立つ情報をまとめました。
- 私が日々の診察の中で、「よく質問を受けること」についてまとめました。
目次
まとめ
- 白内障とは、目の中のレンズが濁る病気です。
- 加齢に伴って80歳を過ぎればだれにでも認められる可能性があります。
- 紫外線を避け、生活習慣病に気を付けることが大切です。
白内障は、どんな病気?
- 白内障は、目のレンズが濁る病気です。
- カメラのレンズが濁ってしまったとイメージしていただければよいと思います。
- 主に年齢を重ねることによって生じます。
- 赤ちゃんにも生じ、糖尿病などの全身疾患や、若い人ではアトピー性皮膚炎に伴って生じてくる場合があります。
- 他の目の病気の影響で生じる場合もあります。
白内障と思ったら、どんなときに病院への受診したらよいの?医療機関の選び方は?
- 特に65歳以上の方や糖尿病や膠原病にかかっている方で、以下の症状が見られた場合、眼科に行ってください。
受診してほしいときの症状
- 目がかすむ
- 視力が低下してきたと感じる
- 眼鏡屋さんで眼鏡を合わせなおしても見づらい
- 明るいところに出ると、まぶしくなってしばらく見えなくってしまうことがある
白内障になりやすいのはどんな人?原因は?
- 糖尿病、アトピー性皮膚炎、膠原病の方は、合併症として白内障が生じやすいです。
- 加齢に伴って、80歳を過ぎればどなたでも白内障になりやすいです。
- 特に全身異常がなくても、タバコを吸う方や屋外作業が多い方は、白内障になりやすいといわれています。
白内障になって水晶体が濁ると出る症状
- 視力が下がった
- ものが3つに重なって見える
- まぶしいと感じる
- 老眼が軽くなったと感じる
- 薄い色の文字が見にくい
- 曇りの日のほうが見やすい
お医者さんに行ったらどんな検査をするの?
- 検査の際は眼を目薬で広げて散瞳という状態にしてから、顕微鏡を使って眼をのぞいていきます。
- ただし、散瞳しているときはまぶしかったり焦点が合いにくくなったりするので、細かい文字の書類をみたり、自動車の運転はできなくなります。
検査
- 視力検査、眼圧検査:眼科で一般的に行う検査です
- 細隙灯顕微鏡検査
- 眼底検査
- コントラスト感度測定:薄い字などの見にくさを測定します
どんな治療があるの?
- 白内障の初期であれば、薬を使って治療します。1日4回程度の点眼薬が処方されることが多いです。
- まぶしさが強い場合には、偏光眼鏡などでまぶしさを軽くすることもあります。
- ある程度進行し、見にくくなれば、手術での治療を行います。
お医者さんで治療を受けた後に注意をすることは?治療の副作用は?
- 点眼薬は、多くの場合使いやすいと思いますが、時にアレルギーが生じて、まぶたがはれたりかゆみが出たりする場合があります。
- その時には中止して、眼科の先生に相談してください。
予防のためにできることは?
- 予防のためにできることには以下のことがあげられます。
白内障予防のためにできること
- 紫外線を避ける
- 生活習慣病に気をつける
- 禁煙する
治るの?治るとしたらどのくらいで治るの?
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追加の情報を手に入れるには?
- 白内障については、下記のサイトをご覧ください。