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輸血:どんな治療? 治療を受けるべき人は? 治療内容や代替手段、リスク、合併症は?

更新日:2020/11/11

著者池田 和彦 | 福島県立医科大学医学部 輸血・移植免疫学講座 主任教授

監修神田 善伸 | 自治医科大学内科学講座血液学部門 教授

  • 輸血学を専門としている池田和彦と申します。
  • このページに来ていただいた方には、からだの血液をつくるはたらきが低下したり、出血などで今後輸血が必要になる可能性のある方や、すでに輸血を受けている方もおられると思います。
  • 輸血療法を選択し、続けるにあたって、役に立つ情報をまとめました。
  • 私が日々の診察の中で、「特に気を付けてほしいこと」、「よく質問を受けること」、「本当に知ってほしい」ことについて記載をさせていただいています。

目次

  • どんな治療なの?
  • 輸血にはどんな目的や効果があるの?
  • どういう人がこの治療を受けるの?
  • 実際にはどんなことをするの?
  • ほかにどんな治療があるの?
  • 輸血のとき、どんなことに注意すればいいの?
  • どんなリスクや副反応があるの?
  • 輸血治療後にはどんなことに注意すればいいの?
  • 血液型が自分の思っていたものと違っていましたが、なぜですか?
  • 自己血輸血って何ですか?
  • 血液型が違うものを輸血すると、どうしていけないのでしょうか?
  • 追加の情報を手に入れるにはどうしたらいいの?
まとめ
  • 輸血は、減少している赤血球や血小板など、血液を構成する成分を補うために行いますが、効果は一時的なものです。
  • 輸血の安全性は高まっていますが、まれに発熱やアレルギーなどの有害反応(副反応)が起こることがありますので、輸血前の検査、輸血中の観察をきちんと行うことが大切です。
  • 輸血に使われる血液製剤の取り違えを予防するため、名前や血液型の確認にご協力ください。
  • 輸血を繰り返すと、ほかからの血液に反応する抗体ができてしまい、輸血の効果が悪くなることがあります。また、赤血球輸血を繰り返すと、鉄過剰症になることがあります。


どんな治療なの?

  • 輸血とは、減少した血液の成分を補う治療で、補われる成分には、細胞である赤血球・血小板と、液体である血漿【けっしょう】があります。
  • 輸血に使われる血液製剤は、赤十字血液センターが善意による献血された血液から必要な成分だけを取り出し、輸血したときの副反応を防ぐために放射線を当ててつくられます。

コラム:副反応防護と製剤の種類

  • 輸血製剤をつくるには、副反応を防ぐために、放射線照射のほか白血球除去(LR)を行います。
  • 主な赤血球製剤は照射赤血球液-LR、血小板製剤は照射濃厚血小板-LRがあります。
  • 血漿は、全体を新鮮凍結血漿(FFP)として製剤化するほか、アルブミン、グロブリンなど必要な物質を濃縮した製剤もつくられます。


輸血にはどんな目的や効果があるの?

輸血では、赤血球や血小板、血漿などの成分ごとに補われることが多く、それぞれ次のような目的や効果があります。

ただし、輸血の効果は一時的です。

赤血球

  • 赤血球が減って血液が薄くなっている状態の貧血を治療する目的で輸血することがあります。
  • 貧血による倦怠感、息切れ、心臓の過剰な負担(心不全を起こしやすくなります)などの症状を改善します。

血小板

  • 血小板が減少し、出血を起こしているとき、治療として血小板輸血を行うことがあります。
  • 血小板が減っているのに手術が必要な患者さんや、これ以上血小板が減ると出血が予想される患者さんなどにも輸血します。
  • 血小板には、血液を固め出血を予防するはたらきがあります。

血漿

  • 新鮮な血漿を凍らせた新鮮凍結血漿【しんせんとうけつけっしょう】は、血液を固めるはたらきの血液凝固【ぎょうこ】因子という成分を含んでいます。
  • 血漿は、栄養分などを補うには濃度が薄すぎます。


どういう人がこの治療を受けるの?

  • 輸血を受ける成分別に、主な病気や症状などをお示しします。

赤血球輸血の対象となる病気など

  • 白血病などの血液がん
  • 再生不良性貧血などの造血障害
  • 手術後など、出血による貧血
  • がんに伴う貧血

新鮮凍結血漿輸血の対象となる病気など

  • 複数の凝固因子の低下
  • 濃縮製剤のない凝固因子欠乏症
  • 血栓性血小板減少性紫斑病【しはんびょう】
  • 血漿の交換


実際にはどんなことをするの?

輸血前の検査

血液型の検査:取り違えが起こることも考えられますので、輸血前に患者さんから必ず2本別々に採血して調べます。

不規則抗体の検査:ABO血液型とは異なる血液型抗原に対する抗体の検査で、例えばある抗体をもっている患者さんにその抗体が反応する抗原のある赤血球を輸血すると赤血球が壊れてしまいます(これを「溶血【ようけつ】」といいます)。

交差適合試験:輸血製剤と患者さんの血液を混ぜ合わせて反応をみる検査で、副反応を防止するために行います。

血小板輸血では、効果が悪い場合に抗血小板抗体検査も必要です。

実際の輸血

  • 生理食塩水などで輸血する血管をみつけておき、別のチューブからゆっくりした速度で輸血を開始します。
  • 副反応の発見のため、開始後5分間、15分後、終了後に状態を確認します。
  • 輸血終了後にも副反応が現れる場合があり、注意して過ごします。


ほかにどんな治療があるの?

貧血の原因となっている不足物質の補充

  • 貧血の原因で最も多いのは、鉄の不足(鉄欠乏性貧血といいます)で、ビタミンB12などの物質が不足して貧血になることもあります。
  • こうした貧血は原因物質を補充することによって改善しますので、輸血が行われるのはすぐに生命にかかわるほど重症な場合です。

赤血球造血刺激因子製剤の投与

  • 腎臓が悪くなると、腎臓でつくられ赤血球をつくるように刺激するエリスロポエチンというホルモンがつくられにくくなり、貧血になります(腎性貧血といいます)。
  • 腎性貧血ではエリスロポエチンや、エリスロポエチンに似た物質を合成して、赤血球をつくるようにより強く刺激するはたらきをもたせたお薬、赤血球造血刺激因子製剤を用いて貧血を改善させることができます。
  • 赤血球造血刺激因子製剤の効果が不十分な場合には輸血が必要になることもあります。
  • 赤血球造血刺激因子製剤は、骨髄異形成症候群という病気の一部の患者さんでも、貧血に対して有効な場合があります。

原疾患の治療

  • 輸血は不足した成分を補う治療方法で、効果は一時的であり、長期間繰り返して行うとさまざまな問題が生じます(治療中・治療後の注意点のところもご参照ください)。
  • 可能であれば、貧血や血小板減少などの原因になっている、もとの病気(原疾患といいます)を治療したほうがよいといえます。
  • 最近では、血液の病気など、その治療を輸血に頼ることの多い病気の治療法は進歩しています。詳しくはそれぞれの病気についてご確認ください。


輸血のとき、どんなことに注意すればいいの?

  • 以下には、医療従事者が輸血に際して注意したほうがよいことを中心にまとめます。

赤血球輸血に際しての注意点

  • 輸血の適応基準となる検査値をトリガー値とよび、赤血球輸血ではヘモグロビン値(Hb)がトリガー値として使用されます。
  • 造血障害や化学療法に伴う貧血については、Hb 6〜7 g/dLと、正常値の半分程度がトリガー値とされています。
  • 近年、トリガー値を低めに設定する制限的な赤血球輸血が、外科手術などでも推奨される傾向にあります。
  • 繰り返す赤血球輸血に伴う不規則抗体の産生や、鉄過剰症による臓器障害などのリスクを防ぐために、総赤血球輸血量をなるべく少なくしたほうがよいとされています。
  • 鉄過剰症については、鉄キレート剤を用いて治療します。

血小板輸血に際しての注意点

  • 血小板輸血の副反応の頻度は赤血球輸血よりも多いです。
  • 繰り返し血小板輸血を行うと、抗HLA抗体や抗HPA抗体という、他人からの血小板を壊してしまう抗体(抗血小板抗体)が体内で産生されて、輸血しても効果が上がらなくなることも少なくありません。
  • このため、血小板製剤は必要に応じて適切に使用し、使用量をなるべく少なくします。明らかな出血がある場合や、手術・処置時などの場合を除いて、血小板数のトリガー値は1万/µL以下程度とされています。
  • 1万/µLは正常値の15〜35万/µLよりもずっと少ないですが、この程度あれば大出血を起こすことは稀ということが報告されています。しかし、手術や処置を行う場合は、その種類によって5〜10万/µL以上が必要になります。
  • 血小板輸血で強いアレルギーなどの副反応が出てしまう患者さんには、洗浄血小板という製剤を使うことができます。洗浄血小板では、アレルギーの原因になる成分が大幅に除去されています。
  • 抗HLA抗体により輸血効果が上がりにくくなっている患者さんには、HLA血小板を使います。

緊急輸血

  • けがやお産、大動脈瘤破裂【だいどうみゃくりゅうはれつ】という病気などの重症な出血では、赤血球、血小板、新鮮凍結血漿のすべてを輸血することもあります。


どんなリスクや副反応があるの?

  • 輸血の安全対策は大きく進歩し、副反応は減っていますが、完全になくすことはできません。
  • 他人の血液からつくられた血液製剤が自分のからだの中に入る輸血では、新しく入ってきた血液の成分が壊されてしまうといった免疫反応や呼吸困難、感染症などの副反応(副反応)が起こることがあります。
  • 輸血による副反応には、輸血された赤血球が壊される「溶血性」と、それ以外をまとめていう「非溶血性」の副反応があり、最近では9割以上が非溶血性のものになっています。

溶血性の副反応

  • 一般に知られているABO式の血液型が合わないことで起こる副反応で、命にかかわることもあります。
  • A型・B型・AB型の血液をO型の患者さんに、A型の血液をB型の患者さんに、B型の血液をA型の患者に、誤って輸血することで起こります。
  • 輸血の際に血液型があっていることを確認するしくみを正しく使わなかったり、輸血する製剤を取り違えるなどして起こります。
  • 製剤の取り違えの予防には、患者さんご自身も名前や血液型の確認に協力していただくことも良い方法です。
  • 間違って、ABO式の血液型が合わない輸血が開始された場合、輸血量が少ないほど救命できる可能性が高いため、輸血開始後5分間および15分後の観察がきわめて重要です。
  • ABO式の血液型とは関係のない血液型が合わないことで起こる不規則抗体による遅発性溶血性輸血副反応も、全国で1年に20件ぐらいあります。

非溶血性の副反応

  • 血小板や新鮮凍結血漿の輸血で、アレルギーや熱がでるなどの副反応が比較的多くなっています。
  • 呼吸困難は、起こることが多い順に血小板、赤血球、新鮮凍結血漿の輸血でみられます。
  • 輸血による急性の肺の障害や、循環する血液量が急に多くなることで起こる心不全もあります。
  • 献血の際に行われる血液中にウイルスが含まれているかどうかを調べる検査の精度がよくなってから肝炎ウイルスなどの感染症は激減しています。
  • 細菌感染症も減っていますが、まれに細菌汚染された製剤が輸血され、重い副反応がおこることもあり、注意が必要です。


輸血治療後にはどんなことに注意すればいいの?

  • 赤血球輸血を繰り返すと、製剤に含まれている鉄分がからだの中にたまる鉄過剰症になることがあり、過剰になった鉄は肝臓や膵臓、心臓などのはたらきを障害します。
  • 鉄過剰症には鉄キレート剤というお薬が効果があり、内服薬もあります。
  • 赤血球輸血後に不規則抗体ができてしまうことがありますので、不規則抗体陽性の患者さんは、その情報を記載したカード(不規則抗体カード、輸血関連情報カード)を持ち歩くようにしてください。
  • 輸血関連情報カードの発行アプリが日本輸血・細胞治療学会のホームページ上に公開されています。
  • http://yuketsu.jstmct.or.jp/medical/medicine_and_medical_information/reference/
  • 輸血を行われた患者さんは、肝炎ウイルスなどの担当医の判断によって、感染症検査を輸血後に行うことがあります。輸血前の検体は必ず保管しておきます。

輸血についてもっと知りたい! 

血液型が自分の思っていたものと違っていましたが、なぜですか?

  • 新生児の血液型判定は、体内で母親の血液が残っていたり、検査用の試薬に対する反応が弱かったりするために、判定自体が難しい場合があります。
  • 推測や伝聞が間違っていることもあります。
  • 輸血前に血液型をしっかりと判定して、間違いを防ぐようにしてください。

自己血輸血って何ですか?

  • 自己血輸血とは、手術時に自分の血液を輸血するもので、「術前貯血式」、「回収式」、「希釈式」の3種類の方法があります。
  • 「術前貯血式」とは、手術前までに自分から採血して保存しておく方法です。
  • 「回収式」とは、手術中や手術後に出血した血液を回収して患者さんに戻す方法です。
  • 手術室で麻酔導入後に400〜1,200mLを採血してそれに見合った量の代用血漿剤というお薬を点滴して体内の血液の量を保ち血液が薄まった状態にして手術を行い、採血した血液を術中または手術終了前後に戻す方法が「希釈式」です。
  • いずれも貧血や血液疾患があるとできません。

血液型が違うものを輸血すると、どうしていけないのでしょうか?

  • 一般に抗体は、一度異物(例えばウイルスなど)がからだの中に侵入することによってつくられますが、ABO血液型については、自分のからだの中にない抗原に対する抗体が自然に存在しており、この抗体を自然抗体とよびます。
  • B型の患者さんにA型の赤血球を輸血すると、患者さんが持つ抗A抗体と輸血されたA型赤血球が反応して急性溶血性輸血副反応を起こします。
  • O型の赤血球にはA抗原もB抗原も存在しないので、どの血液型の患者さんに対しても輸血することができます。
  • 血小板製剤や新鮮凍結血漿には、赤血球はほとんど含まれておらず、血漿が成分のほとんどを占めています。
  • 血漿中には抗A抗体や抗B抗体が含まれていますので、A型の患者さんにB型の献血からの血小板や新鮮凍結血漿が大量に輸血されると溶血を起こすおそれがあります。
  • 以上から、赤血球、血小板、新鮮凍結血漿ともに輸血時にはABO血液型を合わせます。
  • 重症の出血患者さんで、血液型判定と並行して輸血を行ういわゆる超緊急輸血では、O型赤血球(A抗原・B抗原ともに存在せず)とAB型血小板・AB型新鮮凍結血漿(抗A抗体・抗B抗体ともに存在せず)から開始して、血液型の判定結果がでしだい血液型が適合した製剤に切り替える場合があります。


追加の情報を手に入れるにはどうしたらいいの?

  • 血液製剤は、「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」によって、適正に使用することが義務づけられています。
  • 最近、日本輸血・細胞治療学会において、「科学的根拠に基づく血液製剤の使用ガイドライン」が作成されました。
  • http://yuketsu.jstmct.or.jp/medical/guidelines/
  • これを受けて、厚生労働省の「血液製剤の使用指針」についても2017年全面改定されました。
  • https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000159893.html
  • http://www.jrc.or.jp/mr/relate/info/pdf/yuketsuj_1705-153.pdf

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