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慢性中耳炎:どんな病気?どんな症状?検査や治療は?治るの?

更新日:2022/05/20

著者平海 晴一 | 岩手医科大学 耳鼻咽喉科頭頚部外科 准教授

監修香取 幸夫 | 東北大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学教室

  • 耳鼻咽喉科専門医の平海 晴一と申します。
  • このページに来ていただいたかたは、もしかすると病院で「慢性中耳炎」と言われ、不安を感じておられるかもしれません。
  • 治療方法などに不安を抱えている方に役に立つ情報をまとめました。
  • 私が日々の診察の中で、「特に気を付けてほしいこと」、「よく質問を受けること」、「あまり知られていないけれど本当は説明したいこと」についてまとめました。

目次

  • 慢性中耳炎は、どんな病気?
  • 慢性中耳炎と思ったら、どんなときに病院・クリニックを受診したらよいの?医療機関の選び方は?
  • 受診前によくなるために自分でできることは?
  • 慢性中耳炎になりやすいのはどんな人?原因は?
  • どんな症状がでるの?
  • お医者さんに行ったらどんな検査をするの?
  • どんな治療があるの?
  • お医者さんで治療を受けた後に注意をすることは?治療の副作用は?
  • 予防のためにできることは?
  • 治るの?治るとしたらどのくらいで治るの?
  • 追加の情報を手に入れるには?
まとめ
  • 慢性中耳炎とは、鼓膜に穴が開いて治らなくなった状態のことをいいます。
  • しっかり治すには手術が必要です。耳垂れを一時的に止めるには、抗菌薬を使います。
  • お子さんの場合、小学校に入学する前後から手術をお勧めします。手術は通常育成医療の対象となります。


慢性中耳炎は、どんな病気?

  • 慢性中耳炎とは、おおまかに言えば鼓膜に穴が開いて自然には塞がらなくなった状態をいいます。ほとんどの場合は、子供のころの急性中耳炎の影響で穴が開き、自然に閉じなくなったものです。
  • 症状としては聞こえにくい、耳垂れが出る、などが一般的です。耳垂れはずっと出ている方、風邪をひくたびに出る方など様々です。補聴器を使い始めてから耳垂れがひどくなる人もいます。痛みが出ることはあまり多くありません。ほとんど症状が無い方もいます。
  • 稀ではありますが、髄膜炎の原因となることがあります。激しい頭痛や高熱、意識障害が生じた場合は緊急治療が必要なので、すぐに病院で治療を受けてください。

コラム:中耳炎の種類

  • 「子供のころの急性中耳炎の影響で穴が残った状態」のことは、より正確には慢性穿孔性中耳炎と呼びます。
  • その他、真珠腫性中耳炎、癒着性中耳炎、鼓室硬化症などとよばれる、特殊な状態もまとめて慢性中耳炎と呼ぶこともあります。


慢性中耳炎と思ったら、どんなときに病院・クリニックを受診したらよいの?医療機関の選び方は?

  • 耳垂れを繰り返す場合や聞こえにくさが気になる場合は、耳鼻咽喉科のある病院にご相談ください。

かかりつけ医への受診がおすすめな場合

  • 常に耳垂れがでている場合
  • 風邪をひくたびに耳垂れを繰り返す場合
  • 子供のころに急性中耳炎を繰り返していて、その後ずっと聞こえがわるい場合

救急車を呼ぶ場合

  • 耳垂れに加えて高熱と激しい頭痛があったり、意識がもうろうとする場合


受診前によくなるために自分でできることは?

  • 耳垂れが出ているからと言って、耳にティッシュや綿を詰めないでください。感染が悪化することがあります。特にティッシュは一部がちぎれて耳の中に残ってしまうこともあります。
  • 特に、昔に耳の手術を受けたことのある方は、耳に綿球などを入れたことをご本人も忘れてしまい、感染が悪化する原因となることがしばしばあります。
  • なお、慢性中耳炎をしっかり直すためには手術が必要です。まずは耳鼻咽喉科の受診を検討してください。


慢性中耳炎になりやすいのはどんな人?原因は?

  • 慢性中耳炎の多くは子供のころに急性中耳炎になり、その時にできた穴が大人になっても残っている状態です。ずっと耳垂れを繰り返している人もいますし、大人になって風邪などをきっかけとして耳垂れが出だす人もあります。また、補聴器を使い始めてから耳垂れが止まらなくなる人もいます。
  • 耳かきで鼓膜をついた場合や、耳に平手が当たって鼓膜に穴が開いた場合(外傷性鼓膜穿孔)、急性中耳炎や滲出性中耳炎とよばれる中耳炎の治療目的で鼓膜に開けた穴が残った場合も、慢性中耳炎に含めることがあります。なお、外傷性鼓膜穿孔は自然に治ることが多いため、しばらくは様子を見ていきます。


どんな症状がでるの?

  • 慢性中耳炎では、下記のような症状を示します。

慢性中耳炎の症状

  • 耳垂れ:ずっと続く場合、繰り返す場合などがあります。
  • 難聴:伝音難聴とよばれるタイプです。
  • 耳鳴り、めまい:慢性中耳炎を長い間放置していると、耳鳴りやめまいが生じる危険性が若干高くなります。
  • まれな症状:顔面神経麻痺(顔の半分が動かなくなる)、頭蓋内合併症(高熱、意識障害)をきたす場合もあります。


お医者さんに行ったらどんな検査をするの?

  • 鼓膜の観察:鼓膜を見ることが、最も重要な検査です。耳垂れが多い場合は、耳垂れをしっかり吸い取ってから鼓膜を観察します。
  • 耳垂れの検査:場合によっては耳垂れを一部取って、どのような菌が原因なのか検査をします。ただし、耳の中には正常の人でもいろいろな菌がいるので、検査でわかった菌以外が原因となっていることもあります。
  • 聴こえの検査(純音聴力検査):難聴のある場合に行います。難聴の原因が慢性中耳炎だけなのか、他に原因があるのか、確認します。耳垂れが多い場合は、薬で一旦耳垂れを少なくしてから検査することもあります。
  • パッチテスト:耳垂れが無い場合、紙や綿などを使って一時的に鼓膜の穴をふさいでみて、聴こえの検査をすることがあります。この状態で聴力が良くなれば、手術で聞こえが良くなることが期待できます。
  • CT検査:場合によってはCT検査を行います。耳の中にどの程度空気が入っているのか、耳の骨が溶けていないか、音を伝える耳小骨と呼ばれる小さな骨が固まったり溶けたりしていないか、確認します。
  • 耳管の検査:中耳は鼻の奥(上咽頭)と耳管とよばれる管でつながっているのですが、この管の状態をチェックすることがあります。


どんな治療があるの?

  • 慢性中耳炎と診断された場合、しっかり治すためには手術や外科的処置が必要です。小さなお子さんの場合は鼓膜に穴が開いていた方が良い場合もあるので、小学校に入学する前後から手術をお勧めします。
  • 耳の手術費用は手術の範囲や入院期間、麻酔の種類によって変わりますが、大部分が高額医療に該当します。小児の場合は、通常自立支援医療(育成医療)の対象となります。各自治体にお問い合わせください。

鼓膜形成術

  • 鼓膜の穴が見えやすいところにあり、耳垂れが出ていない場合、鼓膜形成術を行います。
  • 手術は基本的には耳の穴から行います。鼓膜の穴の縁を切り取って生傷を作り、組織が生着しやすい状態にします。耳の後ろを1 cm程度切開して採取した組織を鼓膜の穴に貼り、手術用の糊で固定します。

鼓室形成術

  • 耳垂れが出ていたり、鼓膜の穴が大きくて見えにくい場合、鼓室形成術を行います。鼓膜の奥まで病気が及んでいる場合も、鼓室形成術が必要です。
  • 耳の後ろを4~5 cm切開し、外耳道の皮膚と鼓膜を周囲から剥がして持ち上げます。場合によっては骨を一部削って病変を取り除いたり、音を伝える小さな骨(耳小骨)を作り直します。最後に採取した組織で鼓膜を作り直し、耳の穴にガーゼを入れて鼓膜を固定します。耳の中に入れたガーゼは手術してから1~2週間で取り除きます。
  • 鼓室形成術も、状態によっては耳の穴を少し広げるような皮膚切開で手術できることもあります。最近は内視鏡を用いて、耳の穴からできることも増えてきています。

⿎膜穿孔治療剤による治療

  • 塩基性性線維芽細胞増殖因子という薬剤を用いても慢性中耳炎を直すことができます。
  • 基本的な方法は鼓膜形成術と同じで、⿎膜の⽳の縁を切り取って⽣傷を作ります。そこに塩基性性線維芽細胞増殖因子を含ませたゼラチンを置き、⼿術⽤の糊で固定します。
  • 耳垂れがある人など、この治療ができない人もいます。

抗菌薬による治療

  • 耳垂れを一時的に止めるだけであれば、抗菌薬(いわゆる抗生物質)でよくなることもあります。お薬を飲んでいただく場合と、点耳薬で投与する場合があります。組織の腫れを改善するために、ステロイドの点耳を一緒に使用することもあります。
  • 原因となっている菌の種類によっては、点滴で抗菌薬を使う必要があります。また、細菌以外に真菌(いわゆるカビ)が原因になっている場合もありますが、外耳道炎に比べると多くありません。

その他の治療

  • アレルギーで生じた中耳炎(好酸球性中耳炎)では、ステロイドを内服で使う場合や、定期的に医療機関で洗浄処置が必要となる場合もあります。


お医者さんで治療を受けた後に注意をすることは?治療の副作用は?

  • 抗菌薬(いわゆる抗生物質)が処方された場合、毎日決まった回数で使用してください。
  • 手術をした後は、強く鼻をかんだり、鼻をすすったりしないでください。耳に圧力をかけないようにするためです。
  • 飛行機や高速鉄道などに乗るときも耳に圧力がかかりますが、影響はあまり大きくはありません。ただし、不要不急の場合は避けたほうが安心です。
  • 手術の傷の痛みは通常1~2日で改善していきますが、痛み止めで治まらない場合や徐々に強くなる場合は、手術した医療機関を受診してください。鼓膜の奥で感染をきたしていることがあります。


予防のためにできることは?

  • 慢性中耳炎を予防するためには、子供のころの急性中耳炎をしっかり治療することが大切です。

日々の工夫

  • 慢性中耳炎の方が水泳をすると、耳垂れが出やすくなります。大部分は点耳薬で治まりますが、止まらなくなる人もあります。水泳の際には耳栓をして、1 m以上は潜水しないようにしてください。
  • 洗髪などで水道水が多少耳に入る程度ならば、あまり気にする必要はありません。


治るの?治るとしたらどのくらいで治るの?

鼓膜形成術

  • 鼓膜形成術の場合、多くは日帰りもしくは1泊入院で手術できます。大人の場合は局所麻酔でも十分行うことが可能です。
  • おおむね2/3程度の人が、一度の手術で完全に鼓膜の穴がふさがります。
  • 手術直後は聞こえが良くなります。その後、徐々に血液などが奥にたまって少し聞こえにくく、耳が詰まったような状態になります。貼りなおした鼓膜が完全に落ち着くまで数週間かかりますが、それに伴って聞こえも改善していきます。

鼓室形成術の場合

  • 鼓室形成術の場合は全身麻酔で行うことが多いですが、大人であれば局所麻酔でも可能です。数日の入院で退院可能ですが、ガーゼがある状態での退院が不安な方は入院期間が長くなります。
  • 鼓膜の穴は最終的に8~9割の人でふさがります。鼓膜の表面が落ち着くまでの期間は1か月程度ですが、鼓膜の奥(中耳)の状態が良くなるまでは数か月かかります。
  • 鼓室形成術の場合は耳にガーゼを入れるため、その間はかなり聞こえが悪くなる場合が多いです。ガーゼを除去すると圧迫感は少し軽くなりますが、この時点では鼓膜の奥に血液がたまっています。手術して1月程度で聞こえが改善していきます。


追加の情報を手に入れるには?

  • 専門的になりますが、慢性中耳炎の手術でどの程度の聞こえになれば成功とするか、日本耳科学会から判定基準が出ています。
  • https://www.otology.gr.jp/common/pdf/mastoid2010.pdf
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