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てんかん:原因は?発作とは?検査は?薬で完治するの?運転はできる?

更新日:2020/11/11

著者望月 仁志1、宇川 義一2 | 1:宮崎大学医学部内科学講座 神経呼吸内分泌代謝学分野、2:福島県立医科大学医学部神経内科学講座

監修水澤 英洋 | 国立精神・神経医療研究センター

  • 脳神経内科専門医の望月仁志と宇川義一と申します。
  • 突然、意識をなくしたり、痙攣を起こしたり、病院に行ったら「てんかん」かもしれないと説明されたら、不安になると思います。
  • このページでは、てんかんの一般的な原因、診断のされ方、治療、将来どうなるのかについて、役立つ情報をまとめました。

目次

  • てんかんは、どんな病気ですか?
  • てんかんと思ったら、どんな病院を受診したらよいの?
  • どれくらいの患者さんがいますか?
  • 全身のけいれんがおきたとき、考えられる病気にはどのようなものがありますか?
  • お医者さんに行ったとき、どんなことを伝えたらよいの?
  • どんな検査があるの?
  • どんな治療があるの?
  • 将来、結婚・妊娠を考えていますが、影響はありますか?
  • 車の運転はしても良いですか?
  • 治るの?治るとしたらどのくらいで治るの?
  • 脳の中で何が起こっているのですか?
  • てんかんにはいろいろなタイプがあると聞きました。どのようなタイプがあるのですか?
  • 追加の情報を手に入れるには?
まとめ
  • てんかんとは、突然起こる痙攣【けいれん】などの発作を、2回以上繰り返す脳の病気です。
  • てんかんを疑った場合は、脳神経内科(神経内科)、脳神経外科、内科、精神科、小児科(子供であれば) の医師が在籍する医療機関を受診することが望ましいです。
  • 治療は抗てんかん薬による薬物療法が中心となり、数年以上にわたって続けていただくことが多いです。車の運転や妊娠・出産などにあたっては、医師にご相談ください。

てんかんは、どんな病気ですか?

  • てんかんは、突然起こる痙攣【けいれん】などの発作を、2回以上繰り返す脳の病気です。発作が1回であっても、再発のリスクが高い(脳卒中のあとや、脳波異常のあるお子さんなど)場合は、てんかんと診断されます。
  • てんかん発作は突然起こり、普通とは異なる体の動きや意識、感覚の変化が生じます。発作が起きた時でないと、神経の異常を発見できないことも多いです。てんかんであると診断するためには、発作の前後を含めた状況を医師にしっかりお伝えいただくことが重要です。


てんかんと思ったら、どんな病院を受診したらよいの?

  • てんかんを疑い、診断と内服薬開始・選択を受けられる場合は、てんかんを熟知した医師が在籍する診療科(脳神経内科、神経内科、脳神経外科、内科、精神科、お子さんであれば小児科)を受診することが望ましいです。
  • また、てんかんの診断には、脳波検査、脳MRIなどの検査も重要です。これらの検査と診断が可能な医療機関が適切といえます。
  • てんかんを疑う発作が一度でも起きたのであれば、現在はなにも支障がなくても、早いうちに上記の専門医を受診していただくことをおすすめします。
  • なお、てんかんの症状が安定している患者さんの場合は、専門医の助言を受けながら、かかりつけ医が診療することもあります。


どれくらいの患者さんがいますか?

  • てんかんの患者さんは、人口の0.4~0.9%いらっしゃり、最も多い慢性の神経疾患の1つです。
  • てんかんが起きる原因は様々です。ただし、原因を特定できるのは患者さんの半数以下で、半数以上の方は原因不明です。
  • 子どものころに発症することが多いとされていますが、現在では60歳以上で新たに発症する高齢者てんかんの患者さんも増加しています。


全身のけいれんがおきたとき、考えられる病気にはどのようなものがありますか?

  • 全身のけいれんがあらわれたときの原因の疾患の例を、下記に示しました。
  • 病院を受診されたときにけいれんの発作は止まっていることが多いため、はじめてけいれんの発作がおきた方の場合は、診断が難しいこともあります。

全身けいれんの原因となる主な疾患・病態

  • てんかん、抗てんかん薬の減量・中止時、熱性痙攣
  • 中枢神経感染症:脳炎、脳膿瘍、髄膜炎
  • 脳血管障害:脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血、血管奇形
  • 脳腫瘍
  • 頭部外傷:外傷後てんかん、脳挫傷、脳出血、硬膜外血腫、硬膜下血腫
  • 内分泌代謝疾患:電解質異常(低Na、高Na、低Ca血症)、テタニー、血糖異常、糖尿病ケトアシドーシス
  • 自己免疫疾患:中枢神経ループス、シェーグレン症候群、自己免疫性脳症など
  • 消化器疾患:肝性脳症、冬季下痢症など
  • 呼吸器疾患:低酸素脳症
  • 悪性腫瘍:脳血管障害、頭蓋内転移、腫瘍随伴症候群
  • 免疫抑制状態:脳炎、髄膜炎、進行性多巣性白質脳症
  • 薬物: リドカイン、気管支拡張薬(テオフィリン、アミノフェリン)、抗ヒスタミン薬、抗菌剤(βラクタム、キノロン・ニューキノロン)、向精神病薬、抗コリン薬、血糖降下薬、覚せい剤、危険ドラッグ、造影剤など
  • 中毒:一酸化炭素、鉛、砒素、リチウム、アトロピン
  • 細菌毒素:破傷風(痙笑、開口障害、嚥下障害、強直性痙攣)、ボツリヌス
  • アルコール離脱症候群(断酒後6-48時間)、大量飲酒後
  • 子癇発作:周産期の妊婦もしくは褥婦(異常な高血圧、痙攣、意識障害を伴う)
  • 熱射病、熱中症
  • 全身状態不良:断眠、感染など
  • 心因性発作:転換性障害、過換気症候群など


お医者さんに行ったとき、どんなことを伝えたらよいの?

  • てんかんかなと疑う患者さんが受診された場合、どのような経過でけいれんがあらわれたか、教えていただけるとたいへん役立ちます。お伝えいただきたいことを下記にまとめました。

担当医師にお伝えいただきたいこと

  • 発作が起きたのはどのような状況か:どのくらいの時間続いたか、場所など
  • 発作の原因と思うようなことがあったか:発熱・過労・飲酒・睡眠不足・ストレスなど
  • 前兆(前触れ)があったか:全身けいれんの前に、身体の一部がけいれんしていなかったか
  • 発作が起きたとき、意識はあったか、記憶はあったか
  • 発作時の体の動きは:頭を回していたか、最初にけいれんした体の部位はどこか、非対称性な姿勢だったか
  • 発作後の状態は:しびれが残らなかったか、ちゃんと話ができたか、もうろうとしていなかったか、筋肉痛はなかったか、頭痛はなかったか
  • その他:怪我をしなかったか、舌を噛まなかったか、尿失禁をしなかったか。熱性けいれんを起こしたことはあるか、てんかんと診断されているご家族がいらっしゃるかなど
  • 発作が初めてではない場合:初めて発作を起こしたときはいつか、最後に発作を起こしたときはいつか、どのくらいの頻度で発作が起きるかなど


どんな検査があるの?

  • 問診で発作がおきたときの状況などを伺ったら、脳波の検査と、必要に応じてMRIやCTなどの画像診断を行います。症状によっては、さらに追加の検査を行うこともあります。

脳波の検査

  • てんかんの患者さんには、てんかん性放電という脳波の異常がみられるため、これがあらわれないかを調べます。しかし、正常な人でも0.5-1%でてんかん性放電が記録されるため、脳波のてんかん性放電と、見た目の症状と一致することが必要です。
  • 初回発作を疑う場合は、光刺激、過呼吸、睡眠などのてんかん波を誘発しやすい条件を含む脳波を記録します。1回の検査だけでは診断できない場合があり、複数回の検査が必要となるときもあります。必要に応じて長時間記録、ビデオ脳波同時記録も行います。

画像診断(MRI、CT)

  • 頭蓋内の異常を発見するために行います。てんかん患者さんの約10%で頭蓋内の異常が同定されており、特に症候性てんかんの原因の検索に有用です。

脳血流・代謝、PET検査

  • 脳血流・代謝、PET検査の評価は、発作焦点の特定に重要な役割をはたします。
  • MRIで異常を検出できない患者さんでの焦点検出に、このような検査が有用なこともあります。


どんな治療があるの?

  • てんかんの治療は、薬物療法が中心となります。長期にわたって(通常は数年以上)、お薬を飲んでいただくことが多いです。
  • ただし、初回発作の場合、再発リスクがそれほど高くないため、検査で再発の可能性が高いことが分かった方のみ、治療を開始します。
  • 2回目以降の発作の場合は、治療をしないと再発リスクが高いため、治療を行います。

コラム:てんかんの再発リスク

  • 初回発作後5年間の再発リスクは35%程度であり、脳波異常、器質的疾患、家族歴などの発作再発の可能性が高いときを除くと原則治療は開始しません。
  • 2回目以降の発作時、未治療だった場合の1年以内の再発リスクは73%になります。

てんかん治療に用いられるお薬

  • 抗てんかん薬の選択は、この10年間の新規抗てんかん薬の登場で変化しつつあります。
  • 新規の焦点性てんかんに対しては、カルバマゼピンが第一選択薬として推奨されています。そのほかラモトリジン、レベチラセタムなども使われます。
  • 新規の全般てんかんに対しては、バルプロ酸が第一選択薬です。第二選択薬として、欠神発作にエトスクシミド、ミオクロニー発作にクロナゼパム、強直間代発作にラモトリジン、レベチラセタムが推奨されます。
  • 数種類の抗てんかん薬で治療しても1年以上抑制されないときは、難治性と判断され、外科的治療が検討されます。
  • 新規の抗てんかん薬を処方された場合は、医療費が高くなりがちです。その際は、医療費軽減の対象となることがあります。主治医、医療機関の相談窓口もしくは市町村の福祉担当の窓口に相談してみてください。

よくある質問

将来、結婚・妊娠を考えていますが、影響はありますか?

妊娠について

  • 抗てんかん薬が男性の精子に与える影響はないとされています。
  • 女性が妊娠中に抗てんかん薬を飲むと、赤ちゃんに奇形が生じるリスクがあるといわれています。そのリスクは薬剤の種類により異なり、1種類の薬を服用する(単剤服用)よりも、複数の薬(多剤服用)を併用することでリスクが高くなります。
  • 妊娠中に抗てんかん薬を飲むことが必要な場合は、妊娠する前から赤ちゃんへの影響が少ない薬剤に変え、1種類だけ飲み続けることを目指します。
  • 妊娠中は、抗てんかん薬の血中濃度が低下していないか、血液検査をしてお薬の血中濃度を測定することもあります。

コラム:各薬剤の影響

  • レベチラセタム、ラモトリギン:単剤使用の場合、子供の奇形発現率は低く(2-3%)、抗てんかん薬を内服していない場合とほぼ同じです。
  • バルプロ酸:奇形発現のリスクが高い(5-10%)ことが知られています。葉酸を投与(0.4-0.6mg/day)すると、特にバルプロ酸、カルバマゼピン服用時における子供の神経管閉鎖障害の予防、抗てんかん薬のIQへの影響を軽減する効果があります。

授乳について

  • 抗てんかん薬は母乳中にも移行することが分かっていますが、原則として授乳は可能です。
  • 授乳する際は、赤ちゃんの様子をよくみてください。万一、眠りすぎ、筋肉の張りがない、哺乳力の低下などがみられた場合は、主治医の先生にご相談ください。


車の運転はしても良いですか?

  • てんかんのある人の運転免許取得には、一定の条件が定められています。運転免許取得・更新を考えるときは、主治医に相談してください。
  • 病状が安定しており、運転可能であっても、体調が悪いときや抗てんかん薬を飲み忘れたときなどは、運転を控えましょう。


治るの?治るとしたらどのくらいで治るの?

  • てんかんと適切に診断されて、適切な抗てんかん薬の治療がなされた場合、半数以上の方では発作があらわれなくなります。
  • ただし、お薬を飲んでいても発作が再発することもあります。特に成人では、お子さんに比べて、一度発作が消失しても再びあらわれる可能性が高いです。

コラム:寛解の確率

  • 適切な抗てんかん薬を開始された場合、最初の抗てんかん薬で発作が消失する確率は50-60%、2番目の抗てんかん薬で発作消失する確率は10-20%程度です。2剤目で発作消失しない場合は難治性となります。
  • 数種類の多剤併用で治療しても1年以上抑制されないときは、外科的治療を検討します。

お薬を飲むのを中止する判断について

  • 2年以上発作があらわれなかった場合は、抗てんかん薬の中止について考慮します。なお、仕事や運転免許の状況にも考慮が必要で、内服治療終了は慎重に考える必要があります。
  • 抗てんかん薬の中止が難しい因子としては、MRIで異常がある、精神発達に遅れがみられる、神経学的異常がある、16歳以上で発症した、脳波異常がある、2種類以上の薬剤が必要、起床直後に発作がみられる場合などが挙げられます。
  • 結婚・出産などのご予定や、運転免許の必要性など、患者さんのご事情を主治医とご相談ください。減量・中止が可能か検討します。

もっと知りたい! てんかんのこと

脳の中で何が起こっているのですか?

  • 通常、大脳の神経細胞(ニューロン)は、お互いに調和を保ちながら電気的に活動しています。
  • てんかんの発作は、ニューロンの活動が崩れて多くのニューロンが同時に興奮することで生じています。


てんかんにはいろいろなタイプがあると聞きました。どのようなタイプがあるのですか?

  • 2017年の国際てんかん連盟の分類では、てんかん発作は、脳の一部が興奮して生じる焦点性てんかん(従来の部分てんかん)と、脳の大部分または全体が興奮して生じる全般てんかんに分類されています。この分類の種類によって、治療方針や予後が異なるため、初期に正しく診断することが重要です。
  • てんかんの発作は、運動発作と非運動発作に分類されます。運動発作がいわゆるけいれんです。てんかん発作でも、けいれんを伴わないものもあります。


追加の情報を手に入れるには?

  • より詳しい情報や最新のガイドラインなどについては、以下の書籍やウェブサイトを参照してください。
  • てんかん診療ガイドライン2018
  • https://www.neurology-jp.org/guidelinem/tenkan_2018.html
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