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  1. お医者さんオンライン
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  3. 鼠径ヘルニア(小児)

子どもの鼠径ヘルニア:原因は?症状は?検査や治療は?手術が必要なの?

更新日:2020/11/11

著者藤代 準 | 東京大学医学部小児外科 教授

監修岡 明 | 埼玉県立小児医療センター 病院長

  • 小児外科専門医の藤代 準と申します。
  • このページに来ていただいた方は、もしかするとお子さんが「鼠径ヘルニアになってしまった?」と思って不安を感じておられるかもしれません。
  • このページでは、そのような方に役に立つ情報をまとめました。
  • 私が日々の診察の中で、「特に気を付けてほしいこと」、「よく質問を受けること」、「あまり知られていないけれど本当は説明したいこと」についてまとめました。

目次

  • 鼠径ヘルニア(小児)は、どんな病気?
  • 鼠径ヘルニア(小児)になりやすいのはどんな人?原因は?
  • 鼠径ヘルニア(小児)になると困ることは?
  • 鼠径ヘルニア(小児)と思ったら、どんなときに病院・クリニックを受診したらよいの?
  • どんな症状がでるの?
  • お医者さんに行ったらどんな検査をするの?
  • どんな治療があるの?
  • 小児の鼠径ヘルニアの手術の内容は?
  • 鼠径部切開法の特徴は?
  • 腹腔鏡手術の特徴は?
  • 手術の後に注意をすることは? 手術の合併症は?
  • 予防のためにできることは?
  • 治るの?治るとしたらどのくらいで治るの?
  • 追加の情報を手に入れるには?
まとめ
  • 小児の鼠径ヘルニアとは、足の付け根の部分(鼠径部)におなかの中から腸などが飛び出し、膨らんだりへこんだりする病気です。
  • ふくらんだ部分が硬くて痛がっていたり、ふくらみが元に戻らないときには、腸がはまりこんで抜けなくなっている可能性があります。すぐに病院を受診してください。
  • 小児の鼠径ヘルニアは自然に治ることはありません。放っておくと腸がはまりこんでしまう可能性があるため、手術で治すことがおすすめされています。


鼠径ヘルニア(小児)は、どんな病気?

  • 小児の鼠径ヘルニアとは、足の付け根の部分(鼠径部【そけいぶ】といいます)におなかの中から腸などが飛び出して、ふくらんだりへこんだりする病気です。
  • 腸などが飛び出してはまり込み血のめぐりが悪くなってしまう(嵌頓【かんとん】と言います)と、腸などが傷んでしまう(壊死【えし】と言います)危険性があるので、その場合は緊急手術が必要です。
  • 赤ちゃんの時期を除いてヘルニアの袋が自然に消えて完治することはありませんが、きちんと手術をすれば治る病気です。


鼠径ヘルニア(小児)になりやすいのはどんな人?原因は?

  • 子どもさん全体の1~数%が子どもの鼠径ヘルニアになり、男の子のほうが少しなりやすいと言われています。
  • ご家族、ご親戚に鼠径ヘルニアの方が多い、いわゆる“ヘルニア家系“の方がいますが、はっきりとした遺伝性は分かっていません。
  • 子どもの鼠径ヘルニアは、おなかの壁の一番内側の膜(腹膜)が足の付け根の皮膚の下に伸びだし(腹膜鞘状突起【ふくまくしょうじょうとっき】と言います)、それがヘルニアの袋となってその中に腸などが入り込むことで起こります。

コラム:どうして鼠径部がふくらむの?

  • 腹膜鞘状突起は赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいるときはすべてのお子さんにありますが、生まれる前に多くのお子さんでは自然に閉じてしまいます。
  • この袋が自然に閉じなかったお子さんのなかで一部の方が、小児の鼠径ヘルニアになります。


鼠径ヘルニア(小児)になると困ることは?

  • 鼠径ヘルニアで困ることは、まれに腸などがはまり込んで血のめぐりが悪くなってしまうことです。これを、鼠径ヘルニアの嵌頓【かんとん】と言います。
  • 嵌頓を放っておいてしまうと、はまり込んだ腸などが傷む(壊死【えし】する)危険性があります。

どんなときに嵌頓を疑うの?

  • 鼠径ヘルニアがふくらんでいても、お子さんが痛がらずにニコニコしていてふくらんだ部分が柔らかければ嵌頓の心配はありません。また、自然にふくらみがへこんだり、ご家族が押し戻してへこみ、お子さんが元気になれば大丈夫です。
  • 次のようなときは嵌頓を疑います。急いで病院に行く準備をしてください。

嵌頓が心配な症状

  • 鼠径ヘルニアがふくらんだままで戻らない
  • ふくらんだ部分が硬い
  • 痛がっている
  • 皮膚が変色している
  • お子さんの機嫌が悪い、ぐったりしている
  • 吐く
  • 特におしゃべりができない年齢のお子さんの場合、自分で「痛い」と言えないので、おうちの方が注意して気付いてあげる必要があります。
  • 鼠径ヘルニアをお持ちの赤ちゃんの機嫌が悪い時は、必ずおむつを開けてヘルニアの状態を確認してください。


鼠径ヘルニア(小児)と思ったら、どんなときに病院・クリニックを受診したらよいの?

  • 足の付け根の部分が膨らんだりへこんだりするのに気がついた時には、痛がる・硬いなどの嵌頓が心配な症状がなければ慌てて受診する必要はありません。病院を予約して普通に外来を受診してください。
  • 受診先は小児外科が望ましいですが、お近くに小児外科の病院がない場合は、まず小児科でよいでしょう。

急いで受診してほしい場合

  • 嵌頓【かんとん】の心配があるときは、すぐに緊急受診してください。
  • 最悪の場合、5~6時間ではまりこんだ腸などが傷んでしまうことがあるといわれています。


どんな症状がでるの?

  • 鼠径ヘルニアの症状は、鼠径部がふくらむことです。
  • お風呂のときや、泣いたりしておなかに力が入ったときにふくらむことが多く、自然にへこむことがほとんどです。また、嵌頓【かんとん】がなければ痛がることはありません。
  • 嵌頓になると、鼠径ヘルニアがふくらんだままで、ふくらんだ部分が硬い・痛がる、お子さんの機嫌が悪い、ぐったりとしている、吐く、などの症状があらわれます。


お医者さんに行ったらどんな検査をするの?

  • 問診:様子をよくお聞きします。鼠径部がふくらんでいるときの写真があると先生の参考になりますので、可能ならばスマホなどで写真を撮っておいてください。
  • 身体診察:鼠径部がふくらむのを確認するために、おなかを軽く押したり、お子さんにジャンプしてもらったり、風船を膨らませてもらったりすることがあります。
  • 鼠径部の超音波検査(エコー検査):鼠径ヘルニアや精巣の様子を観察することがあります。
  • 手術を予定する場合の検査:手術の準備や全身麻酔のために、血液検査やレントゲン検査、心電図検査などを行います。


どんな治療があるの?

  • 治療には、腸などが鼠径部にはまり込んでしまう嵌頓【かんとん】時の緊急対応と、二度とヘルニアがふくらまないようにするための手術の2種類があります。

嵌頓時の緊急対応

  • 嵌頓が疑われて病院に緊急受診すると、まず先生が鼠径ヘルニアの中身(腸など)をおなかの中に押し戻します。多くの場合は押し戻すことができて、その場合は慌ててそれ以上の手術や処置をする必要はありません。
  • 押し戻すことができない場合には、緊急手術が必要になります。

鼠経ヘルニアが膨らまないようにする手術

  • 赤ちゃんの頃を除いて、鼠径ヘルニアの袋が自然に消えて鼠径ヘルニアが完治することはないといわれています。また、鼠径ヘルニアを放っておくと嵌頓の危険性があることから、一般的にはお子さんの鼠径ヘルニアは手術で治すことがお勧めされます。


小児の鼠径ヘルニアの手術の内容は?

  • 小児の鼠径ヘルニアの手術では、鼠径ヘルニアの袋を根元で縛り、腸などがおなかから出てこないようにします。
  • 手術の方法には、鼠径部を直接メスで切ってヘルニアの袋を縛るやり方(鼠径部切開法)と、おなかの中から腹腔鏡【ふくくうきょう】というカメラで覗きながらヘルニアの袋を縛るやり方(腹腔鏡手術)があります。どちらも健康保険がきく治療で、日本国内で広く行われています。
  • どちらの手術も全身麻酔で行い、手術時間は30分から1時間程度です。入院期間は1泊2日から2泊3日くらいのことが多く、一部の病院では日帰り手術も行われています。

コラム:大人と子どもの鼠径ヘルニアの手術の違い

  • 大人の方の鼠径ヘルニアでは鼠径部の筋肉の膜(筋膜)が弱くなっているため、高位結紮後に筋膜を補強します(鼠径管の後壁補強)。
  • 小児の鼠径ヘルニアは腹膜鞘状突起が閉鎖せずに残ってしまうことが原因で筋膜が弱くなっていないため、後壁補強は行いません。


鼠径部切開法の特徴は?

利点

  • 鼠径部切開法は昔から行われていて、実績のある方法です。術後の経過も安定していて、全国の病院で広く行われています。
  • 傷はそれほど目立ちません。

課題

  • 片側の鼠径ヘルニアを手術した方で、後から反対側の鼠径ヘルニアになる方が10%程度いることが、鼠径部切開法の課題と言われています。
  • 後から反対側に鼠径ヘルニアが起こってしまうことがあるのは、一部のお子さんには反対側にもヘルニアの袋(腹膜鞘状突起)あり、それが残ってしまうことが原因と考えられています。


腹腔鏡手術の特徴は?

利点

  • 片側の鼠径ヘルニアを手術する際、おなかの中から反対側の腹膜鞘状突起が残っているかどうかを確認できます。もし反対側の腹膜鞘状突起が残っていた場合には、多くの先生は予防として反対側の腹膜鞘状突起も縛っておきます。このように、反対側のヘルニアを予防できることが、腹腔鏡手術の一番の利点です。
  • 傷が目立たないことも利点の1つです。
  • 女の子の場合、腹腔鏡で、まれな卵巣や子宮などの病気が偶然見つかることもあります。

課題

  • 手術が行われるようになってからの歴史がまだ25年程度であり、手術を受けたお子さんが大人になったときのことははっきりとは分からない、おなかの中の合併症(腸管などの損傷、術後の腸閉塞)や、反対側の予防的手術に伴う合併症の心配がある、などが挙げられます。
  • 特に男の子では精管を傷つけてしまう可能性があるのではないかという心配があります。一方で、鼠径部切開法の方が精管などを傷つけやすいのではないかという意見もあります。
  • 腹腔鏡手術を行うかどうかは、病院や先生によって考え方が異なり、女の子だけに行うという先生もいます。主治医の先生によくご相談ください。


手術の後に注意をすることは? 手術の合併症は?

術後の注意点は?

  • 手術を受けた後の注意点としては、しばらく運動や入浴をひかえていただくことがあります。詳しくは担当の先生にお尋ねください。
  • 手術の種類で術後の経過や注意点に大きな違いはありません。

手術の合併症は?

  • 手術の合併症としては出血や痛み、一時的な発熱、傷のトラブルなどがあります。
  • まれに、男の子では術後に精巣が上がったり(精巣挙上)、小さくなってしまう(精巣委縮)ことがあります。非常にまれですが大きな合併症としては、膀胱や精管、卵管、卵巣などの損傷があります。
  • 今まで分かっている範囲では、鼠径部切開法と腹腔鏡手術の合併症が起こる確率はほぼ同じです。

再発はあるの?

  • 手術した側の鼠径ヘルニアの再発は1%以下といわれています。
  • 片側の鼠径部切開法による手術の後には、10%程度の方に反対側の鼠径ヘルニアが生じると言われています。
  • 腹腔鏡手術で反対側の予防手術をした場合は、反対側のヘルニアが生じるのは1%以下と言われています。


予防のためにできることは?

  • 残念ながら、お子さんの鼠径ヘルニアを予防する方法はありません。


治るの?治るとしたらどのくらいで治るの?

  • お子さんの鼠径ヘルニアは、手術を受ければほぼ確実に治ります。


追加の情報を手に入れるには?

鼠径ヘルニア(小児)について知りたいとき

  • 日本小児外科学会HP (http://www.jsps.gr.jp/general/disease/ms/da9oal)
  • 日本ヘルニア学会 HP (http://jhs.mas-sys.com/civic2.html)

小児外科がある病院を探したいとき

  • 日本小児外科学会HP (http://www.jsps.gr.jp/general/general/specialist-list)
  • 小児外科がある病院のウェブサイトでは、鼠径ヘルニア(小児)の説明が載っているものも多くあります。受診をお考えの際には、ぜひ参考にしてください。

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