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  3. 在宅酸素療法

在宅酸素療法:どんな治療?どんな時に必要になるの?生活上の注意点は?

更新日:2020/11/11

著者武知 由佳子 | いきいきクリニック呼吸器科

監修星野 友昭 | 久留米大学医学部内科学講座呼吸器・神経・膠原病内科部門 主任教授

  • 呼吸器科医の武知由佳子と申します。
  • このページに来ていただいた方は、呼吸機能の低下についてのお悩みがあり、将来において在宅酸素療法について考えておられるかもしれません。
  • たとえ呼吸機能が落ちても、自分らしく有意義な人生を長く送ることができるような治療方法を選択するために役に立つ情報をまとめました。
  • 私が日々の診察の中で、「特に気を付けてほしいこと」、「よく質問を受けること」、「本当に知ってほしい」ことについて記載をさせていただいています。

目次

  • なぜ酸素が必要なのでしょうか?
  • 在宅酸素療法はどんなことをするのですか?
  • 在宅酸素療法の効果と目的は?
  • 酸素を吸うと呼吸不全は治りますか?
  • 酸素をどのくらい吸えばよいでしょうか?
  • 在宅酸素療法の費用はどれくらいかかりますか?
  • 適応でも、在宅酸素療法を受けられない場合
  • 在宅酸素療法の注意点
  • ●酸素を吸っても苦しいときはどうすればよいですか?
  • 実際負担するお金はどれくらいですか?
  • 酸素を吸って旅行に行けますか?
  • ガイドラインなど追加の情報を手に入れるには?
まとめ
  • 目的はあくまで酸素を吸って、いきいき元気に長生きし、入院せずに暮らせることです。人生の良きパートナーとして用いてください。
  • 在宅酸素療法の開始が、訪問看護や訪問リハビリテーションを受ける良い時期と思われます。主治医の先生に相談してください。
  • 一日12時間酸素を吸った人より24時間酸素を吸った人の方が長生きするという報告が出ています。
  • 勝手に酸素流量を上げるとCO2がたまってしまう方もいて、危険です。酸素流量を上げたい時は主治医に相談してください。


なぜ酸素が必要なのでしょうか?

  • 肺の病気、心臓の病気の方に行われる治療です。

慢性呼吸不全に対する在宅酸素療法

  • 肺の病気があると、大気中の酸素の濃度(約21%)では、十分に身体の中に酸素を取り込めず、常に酸素を補う必要となる場合があります。血の中の酸素が足りないと、とても息苦しくなり、身体に負担になります。これらの負担を防ぐために追加の酸素が必要となります。
  • たとえば、血流の中の酸素が少ないと、脳では、脳の活動が低下し、注意力や記憶力が低下し、眠れなくなります。
  • 心臓の機能にも影響があり、足がむくんだり、動くとゼーゼーしたり、胸がドキドキしたりします。
  • 肺では血管がけいれんを起こし細くなり、肺動脈の圧が高くなり、その結果心臓に負担がかかります。

慢性心不全患者に対する在宅酸素療法

  • 慢性心不全の患者様でも、息苦しさなどの症状の改善のために、在宅酸素療法を用いることがあります。現在のところ、慢性心不全の患者様に、在宅で酸素療法を導入する、明らかな基準は決まっていません。
  • 私たちは脳からの指令で呼吸をしています。実は、心不全の患者様では脳から呼吸の指令が止まってしまうことがあります(中枢性無呼吸と呼ばれる状況です)
  • 症状が安定した慢性心不全の患者の約半数で中枢性無呼吸を認めるとの報告もあります。また、その結果体に負担となることが知られています。いくつかの研究で夜の酸素療法の有効性が示されています。

コラム:酸素濃度が低いことの心臓への効果

  • 私たちの身体は低酸素状態に対して、呼吸を大きくし回数を上げて対応せよと脳から命令が出ます。一方、深い呼吸をたくさんすると血液の中の二酸化炭素の濃度が下がり、今度は呼吸をするなという命令が出ます。
  • 心臓のポンプ機能が弱っている慢性心不全患者は、全身の血液のめぐりが悪くなっています。
  • その結果、身体の酸素の状態をタイミング良く大脳に伝えられず、深い呼吸と浅い呼吸を繰り返す悪循環が起こります(このような呼吸の仕方は、チェーン・ストークス呼吸と呼ばれます)。酸素を吸うと血液中に酸素血症の改善によりこの悪循環を断ち切ることができます。
  • また、酸素を投与することで、無理に心臓を動かそうとする(実は弱った心臓をむち打つので悪影響)の鎮静化にも関与することが示されています。夜間のみでなく,症例によっては労作時にも酸素療法を行い、低酸素血症を改善することで自覚症状や日常生活動作の改善にもつながります。

ます。


在宅酸素療法はどんなことをするのですか?

  • 家で酸素を吸って暮らすためには二つの方法があります。
  • ①空気から酸素を作り出す酸素濃縮器を用いる方法と②液体酸素を気体にして、酸素を発生させる方法です。
  • いずれも細い管を介して鼻から酸素を吸入します。家の中も酸素の管をのばすことができるので、酸素を吸いながら苦しくなく、トイレに行ったり廊下を歩いたりできます。外出時は携帯型酸素ボンベをカートに入れ持ち歩き、酸素吸入しながら、どこへでも行くことができます。

酸素濃縮器と液体酸素装置の違い

  • ①酸素濃縮器:酸素濃縮器の特徴は、コンセントを差し込んでおけば、酸素は足りなくならないことです。酸素濃縮器には内部バッテリーがある器械とない器械があり、バッテリーがない場合は停電時は酸素が発生せず、酸素ボンベから酸素を吸います。
  • 東日本大震災の時には大規模な停電が起き、酸素濃縮器が使えない状況が起きたのですが、酸素業者の努力で、酸素ボンベの供給も守られました。
  • ②液体酸素装置:液体酸素装置の特徴は、①酸素濃縮器よりも高流量の酸素を発生でき、電気は必要なく、停電時も使用できます。①酸素濃縮器は一台で7Lまで酸素が流れますが、②液体酸素装置は10L以上の高流量酸素が可能です。ただし、液体酸素がなくなれば交換が必要なので、デリバリーの不便な地域もあります。また、外出用の小さなデリバリー容器に②液体酸素装置からの移し替えが必要ですが、その移し替えが難しく、比較的若い方で②を使う傾向が多いです。前述の携帯型酸素ボンベと比べ、軽量で比較的長時間使用可能です。


在宅酸素療法の効果と目的は?

  • 呼吸不全の方が酸素を吸えば、長生きができ、息切れが改善し、記憶力や注意力が改善し、入院回数が減ります。
  • 活動的になり、生きがいのある生活を送れるようになります。
  • 患者様の中には、酸素の管につながっているという意識が生まれてしまう方もいらっしゃいます。しかしそうではなく、酸素を連れて歩くというイメージを抱いて欲しいと考えています。
  • 今まであきらめていたこと、苦しいから無理だと思っていたことが、酸素を連れて歩くことで、できるようになり、どこへでも行けるようになります。
  • 酸素を吸って今までよりももっと活動的になり、社会活動にも積極的に参加したり、旅行にも出かけたりする方もおられます。
  • 酸素を吸ったことで、かえって家から出たくなくなるなんて方が時々みられますが、それはとても残念です。
  • 身体は本来逆に元気になっているのに、酸素療法を導入したことで、逆に気持ちが落ち込んで、外出がおっくうになってしまう方もおられるでしょう。そういう時は、是非先生や看護師さんに相談してください。酸素はあなたの人生を豊かにより良いものにしてくれるパートナーです。きっとあなたのよりよいパートナーになれるはずです。


酸素を吸うと呼吸不全は治りますか?

  • 肺や気管支を治す治療ではないので、慢性呼吸不全が良くなり、酸素が必要なくなるものではありません。
  • 酸素を吸っている時には、酸素が不足している状態は改善します。酸素が足りないことで心臓に負担がかかっていた場合には、その負担が改善すれば、心臓の機能が改善します。
  • 長い期間の酸素の不足状態を改善させることで、息切れが改善し、歩けるようになり、長生きでき、生活の質が改善します。慢性呼吸不全とうまくつき合っていくための、頼もしいパートナーです。


酸素をどのくらい吸えばよいでしょうか?

  • 酸素の量を決めるときには、廊下歩行などをしたときの酸素飽和度(指の血液の中に含まれる酸素の濃度)の変化、寝ている時の酸素飽和度の変化などをみて、どの位の時間、どの位の量の酸素吸入が必要かを決めます。
  • 24時間酸素吸入が必要な方は、一日中酸素吸入する必要があります。アメリカで24時間の酸素吸入と夜間だけの12時間の酸素吸入を行った2つのグループの人たちの生存率を比べたところ、24時間酸素を吸った人の方が長生きするという結果が出ています。とにかく、主治医の先生の指示に従ってください。

コラム:マスク式人工呼吸療法

  • 治療のオプションとして、マスク式人工呼吸療法という方法もあります。
  • マスク式人工呼吸療法は、別名非侵襲的人工呼吸療法(Non-invasive positive pressure ventilation: NPPV) と言われています。肺の内部に問題がないのに、血液の酸素濃度が低下する場合は、呼吸の胸郭運動が低下している可能性があります。原因として、神経・筋疾患、側彎、頚髄損傷などが考えられます。
  • このような患者様では、酸素濃度の低下は、呼吸の運動の低下が原因ですから、酸素単独の使用は、かえって二酸化炭素(CO2)が増えてしまい、危険です。治療としては、換気の補助、非侵襲的人工呼吸療法による治療がふさわしいです。
  • 肺の内部にも障害があり、酸素療法を行う方でも、動脈血の採血で二酸化炭素が貯まってくると非侵襲的人工呼吸療法が必要になります。


在宅酸素療法の費用はどれくらいかかりますか?

  • 在宅酸素療法に必要な酸素濃縮器、管、鼻カニューラ、携帯用酸素ボンベ、または液体酸素装置、携帯用酸素ボンベの費用は保険でカバーされます。
  • 通常、購入するのではなく、酸素業者がご自宅にお届けし、レンタル代は医療機関が支払います。
  • 7割から9割を国や健康保険組合が支払い、残りの3割~1割を、患者様が負担します。
  • 在宅酸素療法を受けるためには月に1回受診する必要があります。
  • また、呼吸機能不全による身体障害者手帳1級をお持ちの方は全額無料になります。
  • ただし、加湿水を必要とする酸素濃縮器の精製水の代金(月1,000円~1,500円程度)と、酸素濃縮器の電気代(月2,000円~6,000円程度)は全て自己負担となります。


適応でも、在宅酸素療法を受けられない場合

  • 実は、医学的には在宅酸素療法が必要と考えられる場合でも、実際には治療を開始できないと判断される場合もあります。
  • まず、喫煙を続けている場合は受けられません。酸素は物を燃えやすくする性質があり、鼻カニューラで酸素を吸いながら、タバコを吸うと、酸素に引火する危険性があり、タバコは厳禁です。酸素が流れる管は燃える素材でできており、さらに酸素が流れていると余計燃えやすく、その管に引火すると、管を伝って、一瞬で顔まで火が拡がります。
  • 筆者の患者様で、高齢で認知力が低下し、今まで禁煙できていたのに、酸素吸入しながらタバコを吸ってしまい、引火し家は全焼、全身黒化した状態で見つかり、非常に心を痛めたことがあります。そこで、タバコを吸っている方には、本人には酷かもしれませんが、在宅酸素療法を導入しないようにしています。
  • あかちゃんは生まれて呼吸をすると、酸素が身体を回りはじめ、おなかのなかにいる頃に必要だった動脈管が自然にふさがります。しかし心臓に奇形があり、その動脈管が生まれたあとも重要な循環の経路になっている場合には、血の中の酸素の濃度が低くても酸素療法をしない場合もあります。


在宅酸素療法の注意点

  • 元々二酸化炭素が体にたまってしまう傾向にある方は、酸素を吸うことでさらに二酸化炭素がたまります。自分で勝手に酸素を増やしてしまうと、呼吸が弱まり二酸化炭素が増えすぎて、頭痛が起きたり、意識が遠のいてしまうことがあります。場合によっては、人工呼吸器が必要になってしまう可能性があります。先生から言われた酸素量を守るようにしてください。
  • 指にはめる酸素飽和度モニターをお持ちで、いつもと違い、脈をしっかり拾っているのに酸素飽和度が低い場合には、訪問看護師さんや医療機関に連絡し、指示に従ってください。
  • 上述しましたが、火気厳禁です。酸素は燃えやすいです。酸素の流れるカニューレを伝って火が燃え広がります。酸素を吸いながら、ガスコンロで料理をしたり、ろうそくに火をつけたりするのはやめてください。ガルコンロはIHコンロに変更したり、火がつく暖房は、オイルヒーターなどに変更するよう指導しています。


●酸素を吸っても苦しいときはどうすればよいですか?

  • 呼吸苦の原因は、低酸素だけとは限りません。とくに慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんには、酸素飽和度に問題がなくても苦しく感じる方がいます。
  • 実は、COPDは息を吐くときに気管支が狭まり、吐き出しにくくなる病気です。吸った息を吐き出しきれないために、空気が肺の中に残っている状態(肺過膨張)に陥り、息苦しさを感じてしまうのです。

訪問リハビリテーションで呼吸法の改善を

  • 酸素飽和度に問題がなくても息苦しい場合は、呼吸法を見直す必要があるかもしれません。そこでおすすめなのは、訪問リハビリによる呼吸法の改善です。家の中での日常生活労作や歩行を確認してもらい、ふさわしい呼吸法などを教えてもらうことで、呼吸苦をやわらげることが期待できます。
  • 慢性閉塞性肺疾患の患者様の中では、身体活動性が高い人ほど長生きするという報告もあります。家でじっとしているばかりでなく、酸素を吸いながら積極的に歩いたり外出したりすることを心掛けましょう。

もっと知りたい!在宅酸素療法

実際負担するお金はどれくらいですか?

  • 負担していただくお金は以下の通りです。

酸素濃縮器の場合

  • 指導管理料:2,400円(1割負担)、4,800円(2割負担)、7,200円(3割負担)
  • 酸素濃縮器:4,000円(1割負担)、8,000円(2割負担)、12,000円(3割負担)
  • 携帯酸素ボンベ:880円(1割負担)、1,760円(2割負担)、2,460円(3割負担)
  • 呼吸同調式デマンドバルブ:300円(1割負担)、600円(2割負担)、900円(3割負担)
  • 合計:7,580円(1割負担)、15,160円(2割負担)、22,560円(3割負担)

液体酸素の場合

  • 指導管理料:2,400円(1割負担)、4,800円(2割負担)、7,200円(3割負担)
  • 設置型液体酸素装置:3, 970円(1割負担)、7, 940円(2割負担)、11, 910円(3割負担)
  • 携帯型液体酸素装置:880円(1割負担)、1,760円(2割負担)、2,460円(3割負担)
  • 呼吸同調式デマンドバルブ:300円(1割負担)、600円(2割負担)、900円(3割負担)
  • 合計:7,550円(1割負担)、15,100円(2割負担)、22, 0円(3割負担)

酸素を吸って旅行に行けますか?

  • 行けます。詳しくは、在宅酸素療法.com をご覧ください。
  • http://www.zaitakusansoryoho.com/h01


ガイドラインなど追加の情報を手に入れるには?

  • 残念ながら、日本呼吸器学会刊行の酸素療法マニュアルは内容が医療者向けです。そこで、患者会から立ち上げられた日本呼吸器障害者情報センターは、より患者の目線に立った情報サイトです。
  • https://www.j-breath.jp/copd/home_oxygen_therapy.html
  • 在宅酸素療法情報サイト、在宅酸素療法.comには、患者向け情報が詳しく丁寧に書かれており、非常に有用です。
  • http://www.zaitakusansoryoho.com/h01

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