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子宮体がん:原因は?症状は?検査や治療は?

更新日:2020/11/11

著者長谷川 清志 | 志聖会総合犬山中央病院産婦人科部長、獨協医科大学産科婦人科特任教授

監修松原 茂樹 | 自治医科大学 名誉教授、客員教授 

  • 婦人科医の長谷川清志と申します。
  • このページに来ていただいたかたは、もしかすると「子宮体がんの疑いがある?」あるいは「子宮体がんと告げられたが、病気や治療に関しての情報が不十分」と思って不安を感じておられるかもしれません。
  • いま不安を抱えている方に役に立つ情報のほか、私が日々の診察の中で、「特に気を付けてほしいこと」、「よく質問を受けること」についてまとめました。

目次

  • 子宮体がんは、どんな病気?
  • 子宮体がんになりやすいのはどんな人?原因は?
  • どんな症状がでるの?
  • 子宮体がんと思ったら、どんなときに病院・クリニックを受診したらよいの?医療機関の選び方は?
  • お医者さんに行ったらどんな検査をするの?
  • どんな治療があるの?
  • お医者さんで治療を受けた後に注意をすることは?治療の副作用は?
  • 予防のためにできることは?
  • 治るの?治るとしたらどのくらいで治るの?
  • 追加の情報を手に入れるには?
まとめ
  • 子宮体がんは、子宮の内側を覆っている子宮内膜から発生するがんで、年々増加しています。子宮頸がんとは全く異なるがんです。
  • 月経以外の出血が約9割の方に見られます。とくに閉経したはずなのに出血があった場合は、産婦人科を受診してください。
  • 手術が治療の基本です。手術後に抗がん剤治療や放射線治療を行うこともあります。
  • がんが子宮体部にとどまっている場合は比較的治りやすいですが、子宮の外に広がってくると治りにくくなります。


子宮体がんは、どんな病気?

  • 子宮がんには、子宮の出口にできるがん(子宮頸がん)と、子宮の中にできるがん(子宮体がん)があります。子宮体がんは子宮の内側を覆っている粘膜(子宮内膜【しきゅうないまく】)から発生するため、子宮内膜がんとも言われます。子宮頸がんと子宮体がんの性質は全く異なります。
  • 子宮体がんの8~9割は比較的治りやすいタイプですが、残りは遺伝子の異常があって比較的治りにくいとされています。

コラム:女性ホルモンによる子宮体がんの分類

  • 子宮体がんは、女性ホルモンのエストロゲンが関与するタイプ1と、関与のないタイプ2に分類され、タイプ1が子宮体がんの80~90%と大部分を占めています。
  • タイプ1は類内膜がんで、閉経前後あるいは若い方に発症し、子宮内膜増殖症を合併することが多い、治りやすいタイプです。
  • タイプ2は類内膜がん以外の組織で、閉経後が多く、遺伝子異常を高率に認め、比較的治りにくいタイプです。


子宮体がんになりやすいのはどんな人?原因は?

  • 子宮体がんの患者さんの数は、年々少しずつ増加しています。地域がん登録全国推計値によると2013年は13,004人で、子宮頸がんや卵巣がんより多いです。
  • 子宮体がんになるリスクを高めるのは、主にメタボリックシンドロームに関連するもの、ホルモン環境のアンバランスに関連するものがあります。また、遺伝が関連していることもあります。

メタボリックシンドロームに関連する原因

  • 肥満、糖尿病、高血圧が、子宮体がんのリスク因子です。
  • 中でも肥満が、最も強いリスク因子とされています。動物性脂肪を摂りすぎているといった食生活に密接に関連しています。

ホルモン環境のアンバランスに関連する原因

  • 月経が不順、排卵がうまくいっていない、不妊症、妊娠・出産歴がない、エストロゲンという女性ホルモン薬の使い過ぎ、女性ホルモンを分泌する卵巣腫瘍など、ホルモンの乱れがリスク因子になります。
  • 乳がん治療に使うタモキシフェンという抗エストロゲン薬もリスク因子です。

遺伝

  • 子宮体がんの3-5%が遺伝性と言われています。
  • 子宮体がんだけでなく、大腸がん、卵巣がんなども発生しやすくなります。ご家族・ご親族にこれらのがんの方が多くいらっしゃいます(リンチ症候群と呼ばれている病気です)。DNAミスマッチ修復遺伝子の異常が原因とされています。


どんな症状がでるの?

  • 子宮体がんの主な症状は下記のものがあります。とくに、閉経した後に出血した場合は注意が必要です。

子宮体がんの症状

  • 月経ではないのに出血がある
  • おりものに血液が混じる
  • 褐色のおりものが出る
  • おりものに膿が混じる
  • おりものが臭う

進行した場合の子宮体がんの症状

  • お腹が痛くなる
  • おしっこをするときに痛い
  • おしっこが出にくくなる
  • 腰が痛くなる
  • 足がむくむ


子宮体がんと思ったら、どんなときに病院・クリニックを受診したらよいの?医療機関の選び方は?

  • 閉経前後の方で異常な出血がある場合、40歳以下の方で月経周期がバラバラな方、特に太っていて出血が続いている方は、子宮体がん検診(子宮内膜の検査)ができる婦人科の受診をおすすめします。
  • なお、『月経でないのに出血した』イコール『子宮体がん』ではありません。子宮体がんの前段階の場合も多いです。また、若い方ではホルモンの異常が出血の原因のことが多いです。
  • 子宮内膜の組織の検査(生検)を行って子宮体がんと診断された場合には、色々な画像検査や治療ができる施設に紹介されることになると思います。

子宮頸がん検診を受けていれば大丈夫?

  • 子宮頸がん検診で子宮体がんがみつかることは少ないです。
  • そのため、子宮頸がん検診が正常であっても、出血があった場合には産婦人科を受診していただき、子宮体がんの検査を受けることをお勧めします。


お医者さんに行ったらどんな検査をするの?

  • 子宮体がんが疑われる場合、次の検査を組み合わせて診断を行っていきます。
  • 子宮内膜細胞診:子宮の中に細い棒状の器具を入れて、内側の細胞をとり、検査します。
  • 子宮内膜組織診(生検):子宮の中に細長いさじ状の器具もしくは吸引器具を入れて、子宮内膜を採取し検査します。がんの種類や悪性の度合いを調べます。
  • 超音波検査(経腟超音波):子宮内膜の厚さや形をみます。子宮の内膜が厚い場合やでこぼこしている場合は子宮体がんが疑われます。
  • 子宮鏡検査:子宮の内側に病気がないか、どのくらい広がっているかを、子宮鏡というカメラを子宮の中に入れて観察します。
  • 画像検査:CT検査、MRI検査、PET-CT検査などの画像検査は、病理診断で子宮体がんであることが確定した後に行います。子宮の周囲にある卵巣、卵管、膀胱、直腸などの臓器やリンパ節のほか、肝臓や肺など遠くの臓器へがんが転移していないかを調べます。がんがどのくらい進行しているかが推定できます。
  • 腫瘍マーカー:血液に含まれるCA125やCA19-9といった成分を測定します。治療が効いているか、がんが再発していないかを確認するために使います。


どんな治療があるの?

  • 子宮体がんの治療方法には手術、抗がん剤治療、放射線治療、ホルモン療法があります。がんの型や進行度などに応じて、治療法が決められます。

手術

  • 子宮体がんに対して現在利用できる最良の治療(標準治療といいます)は手術です。基本的には子宮、卵巣・卵管、リンパ節を摘出するのが一般的です。
  • 1か所にとどまっている早期の子宮体がんならば、より負担が少ない腹腔鏡という器具を使った手術も可能です。
  • 手術を行うことが難しい進行がんの場合、がんを少しでも小さくするために、手術の前に抗がん剤治療を行うことがあります。
  • 手術後、切り取ったがんを調べて、再発するリスクがどのくらいあるか確認します。

コラム:子宮体がんの再発リスクの評価項目

  • 病理検査の結果に基づいて、再発リスクの評価が行われます。
  • 組織の種類、異型度、浸潤の程度、脈管侵襲、リンパ節転移、遠隔転移などの項目から評価され、低・中・高リスクに分類されます。

抗がん剤治療と放射線治療

  • 再発リスクが中リスク以上の場合、抗がん剤治療あるいは放射線治療が行われます。日本では抗がん剤治療が主に行われていますが、海外では放射線治療も行われています。
  • 抗がん剤治療は、ドキソルビシン、タキサン製剤、プラチナ製剤を組み合わせて行います。
  • 放射線治療は、骨盤内の再発予防を目的として、全骨盤照射を行います。

ホルモン治療

  • 若い方で、がんが内膜のみにとどまっている早期の子宮体がんで、妊娠するための能力(妊孕能【にんようせい】といいます)の温存を強く希望される場合には、黄体ホルモンを用いたホルモン治療も可能です。
  • ただし、手術のような標準治療ではなく、再発も少なくはありません。実施するかどうかは患者さんと主治医の先生で十分に話し合うことが必要です。


お医者さんで治療を受けた後に注意をすることは?治療の副作用は?

退院後の生活

  • 食事の注意点として、腸閉塞を防ぐために食物繊維を控えていただいたほうがよいとされています。具体的には看護師や栄養管理士にご相談ください。
  • 性交渉は、術後から早くて2ヶ月、遅くても6ヶ月後には支障がなくなります。最初は痛みや出血がある人もいます。不安のために性交渉に抵抗を感じる方もいらっしゃいますが、パートナーの理解を得ながら少しずつ不安を解消していってください。
  • 若い方で卵巣を切り取った場合には、更年期のような症状が現れることがあります。色々な治療法がありますので、担当医にお尋ねください。
  • 癌と一緒にリンパ節を切り取った場合、足にむくみがあらわれることがあります(リンパ浮腫【りんぱふしゅ】といいます)。ご自身で対策をとることで予防できますので、入院中に看護師などから指導を受け、退院後も続けていただくことをお勧めします。

手術時に起こりうる合併症

  • 頻度は少ないですが、感染症、術後出血、臓器同士の癒着、腸閉塞、血栓症、リンパ浮腫(リンパ節の摘出を行った場合)などがあります。
  • もともと高血圧、糖尿病がある場合は、それらの管理も必要です。
  • とくに肥満がある場合には血栓症、特に肺血栓の予防が必要です。

抗がん剤治療の副作用

  • 抗がん剤治療の副作用には、一般には吐き気がする、食欲がなくなる、だるい、免疫力が落ちる、貧血になる、毛が抜ける、お薬に対するアレルギー、しびれなどがあります。
  • 抗がん剤の種類によって副作用の頻度や性質が異なりますので、詳しくは担当医にお尋ねください。

放射線治療の副作用

  • 放射線治療の副作用には、放射線を当てた直後からあらわれるもの(急性期障害【きゅうせいきしょうがい】といいます)と、極めてまれですが、半年以上経ってからあらわれるもの(晩期障害【ばんきしょうがい】といいます)があります。
  • 急性期障害には、吐き気がする、眠気がする、だるい、下痢、血尿、免疫力が落ちる、貧血になる、などがあります。
  • 晩期障害には、膀胱と腟につながる穴があいてしまう、直腸と腟につながる穴があいてしまう、腟が萎縮して狭くなる、などが起きます。

黄体ホルモン治療の副作用

  • 黄体ホルモン治療の重い副作用として、頻度は極めて少ないですが、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓症などの血栓症が起こることがあります。


予防のためにできることは?

  • 肥満、高血圧、糖尿病などのメタボリックシンドロームを改善することが、子宮体がんの予防に役立ちます。特に、動物性脂肪を控えるなど食生活を見直し、肥満を解消することを心掛けてください。
  • 乳がんの治療のためにタモキシフェンを内服中の方は、特に症状がなくても、1年ごとに婦人科検診を受けることをおすすめします。出血などの症状があった場合は産婦人科を受診してください。


治るの?治るとしたらどのくらいで治るの?

  • がんが子宮体部にとどまっている場合は手術で治りやすいですが、子宮の外に広がってくると治りにくくなります。
  • また、女性ホルモンのエストロゲンが関与するタイプ1の子宮体がんは、タイプ2より治りやすいことが知られています。

コラム:進行度別の生存率

  • 日本産科婦人科学会の報告によると、2011年に治療を開始した患者さんの進行期ごとの生存率は、1期 94.2%、2期 91.1%、3期 74.3%、4期 30.2%とされています。   


追加の情報を手に入れるには?

  • 子宮体がん関しては下記の著書やウェブサイトを見るとよいでしょう。他の婦人科がん(子宮頸がん、卵巣がん)の情報もあります。

書籍

  • 『患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体癌・卵巣癌 治療ガイドライン(第2版)』日本婦人科腫瘍学会編. 金原出版
  • 『手術以後のすごし方 子宮がん・卵巣がん そのあとに・・・』 監修:加藤友康,保健同人社

ウェブサイト

  • 国立がん研究センター がん情報サービス
  • https://ganjoho.jp/public/cancer/corpus_uteri/index.html
  • 国際医学情報センター 子宮体がん
  • https://www.imic.or.jp/library/cancer/023_endometrial.html

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