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  1. お医者さんオンライン
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  3. 骨盤内炎症性疾患

骨盤内炎症性疾患:原因は? どういう人に起こりやすいの? 検査や治療は?

更新日:2020/11/11

著者岩破 一博 | 京都府立医科大学 名誉教授

監修松原 茂樹 | 自治医科大学 名誉教授、客員教授 

  • 産婦人科専門医の岩破 一博と申します。
  • このページに来ていただいた方は、もしかすると「骨盤内炎症性疾患」という病名を知って、不安を感じておられるかもしれません。
  • いま不安を抱えている方や、まさにつらい症状を抱えている方に役に立つ情報をまとめてみました。
  • 私が日々の診察の中で、「特に気を付けてほしいこと」、「よく質問を受けること」、「あまり知られていないけれど本当は説明したいこと」についてまとめました。

目次

  • 骨盤内炎症性疾患とはどんな病気?
  • 骨盤内炎症性疾患と思ったら、どんなときに病院・クリニックを受診したらよいの? 医療機関の選び方は?
  • 受診前に自分でできることは?
  • 骨盤内炎症性疾患になりやすいのはどんな人? 原因は?
  • どんな症状がでるの?
  • お医者さんに行ったらどんな検査をするの?
  • どんな治療があるの?
  • お医者さんで治療を受けた後に注意をすることは? 治療の副作用は?
  • 予防のためにできることは?
  • 治るの? 治るとしたらどのくらいで治るの?
  • 追加の情報を手に入れるには?
まとめ
  • 骨盤内炎症性疾患の症状は、下腹部痛、発熱、おりものおよび性器からの出血が、特に月経中または月経後に多くみられます。
  • 婦人科の診察(内診、超音波検査)、血液検査(CBC、CRP)、子宮頸管からの細菌培養検査、クラミジア・淋菌の検査、腹部の単純レントゲン検査、腹部のCTやMRI検査を行って診断します。
  • 治療は、抗菌薬の経口投与、場合によっては点滴での抗菌薬を投与します。手術が必要な場合もあります。
  • なるべく早めの受診で治療を行ってください。


骨盤内炎症性疾患とはどんな病気?

  • 骨盤内炎症性疾患(pelvic inflammatory disease: PIDと略すことが多いです)は、腟や子宮頸管にいる微生物が、子宮内膜、卵管卵巣に連続して感染し、その周辺組織に感染がおこった状態(急性感染)の呼び名です。
  • 子宮内膜炎、付属器炎、卵巣・卵管膿瘍、骨盤腹膜炎が含まれ、骨盤内感染症とほぼ同じ病名として使用されています。
  • PIDの中でも、卵管炎に起因した膿腫性の疾患である卵巣・卵管膿瘍(TOA: tubo-ovarian abscess)は、重症化します。


骨盤内炎症性疾患と思ったら、どんなときに病院・クリニックを受診したらよいの? 医療機関の選び方は?

  • 下腹部痛、発熱、頸管分泌物および異常子宮出血が、特に月経中または月経後に多くみられる場合には、医療機関へ受診してください。
  • 以前から受診しているかかりつけの産婦人科がある場合には、受診してください。もしもかかりつけ医がない場合には、産婦人科がある総合病院の受診をお勧めします。

救急車を呼ぶ場合

  • 急激な下腹部痛や高熱を伴う場合で、歩くことができないような状態の場合など


受診前に自分でできることは?

  • 早くよくなるためには下記のことを行うとよいですが、処置が遅れると後遺症がのこることもありますので、できるだけ早く医療機関を受診してください。
  • 体をやすめて、水分をこまめにとり、脱水を予防します。
  • 痛みがあったり、熱でつらいときに効果のある医薬品として、アセトアミノフェン(カロナール)などの薬剤がドラッグストアで販売されています。服用して、早めに医療機関を受診してください。


骨盤内炎症性疾患になりやすいのはどんな人? 原因は?

  • 一般的に35歳未満の女性で起こりやすく、初経前、閉経後および妊娠中に起こることはまれとされています。この病気は、若い女性の4%〜12%に発症する感染症で、この年齢群の最も一般的な罹患原因の1つです。
  • 月経の開始後、1週間ないし10日程度してから発症することが多いとされています。

骨盤内炎症性疾患になりやすい人

  • 骨盤内炎症性疾患、細菌性腟症、性感染症にかかったことがある場合。
  • 特に淋菌やクラミジア感染症による骨盤内炎症性疾患に関する他の危険因子には、以下のものがあります。
  • 子宮内避妊装具(intrauterine device:IUD)の長期留置、腟炎、細菌性腟症、子宮頸管炎、複数の性的パートナーの存在、腟洗浄を常用している場合など。


どんな症状がでるの?

  • 下腹部痛、発熱、頸管分泌物および異常子宮出血が、特に月経中または月経後に多くみられます。

子宮頸管炎

  • 頸管が赤くなり、出血しやすくなります。
  • 粘液膿性(黄緑色)の分泌物を認めます。

急性卵管炎

  • 下腹部痛があり、通常、両側性に認められますが、両側の卵管が侵されていても片側のみが痛むことがあります。痛みは、下腹部だけでなく、上腹部にも生じることがあります。
  • 痛みがひどい場合には、悪心および嘔吐が一般にみられます。
  • 不正出血(子宮内膜炎による)および発熱は、それぞれ最大3分の1の患者さんにみられます。
  • 早い時期には、症状は軽度であるか全くない場合が多いです。後に、婦人科的な診療をすると痛みが一般的に生じます。ときに性交痛や排尿困難が起こります。
  • 瘢痕を生じるほど重度の炎症を認める場合でも、症状はごく軽度であるか、全くないこともあります。
  • 淋菌による骨盤内炎症性疾患は、無痛なことがあるクラミジアによるものと比べ、通常は急性で、より重度の症状がみられます。


お医者さんに行ったらどんな検査をするの?

骨盤内炎症性疾患の診断

  • 婦人科の診察(内診、直腸診):内診の時、腟からの超音波検査を行い、骨盤の中の腫瘤などの有無を調べます。
  • 分泌物の検査:培養検査で、どのような細菌がいるか検査します。
  • 子宮頸管からの採取物を取ってクラミジア、淋菌の検査(核酸増幅法)を行います。
  • 採血検査:血液検査(CBCで白血球の増加の有無など、CRPで炎症の状況)を行います。
  • 腹部の単純レントゲン検査
  • 骨盤・腹部のCTやMRI検査


どんな治療があるの?

抗菌薬

  • 淋菌感染症やクラミジア感染症がわかれば、できるだけ早く、淋菌感染症やクラミジア感染症に効果のある抗菌薬を内服します。検査結果が得られた後、必要に応じて抗菌薬を変更することもあります。
  • ほとんどの場合は通院治療ですが、以下の状況では入院が必要になります。

入院が必要になる場合

  • 外科的な緊急疾患(虫垂炎など)を除外できない場合
  • 48時間以内に病状が軽快しない場合
  • 悪心・嘔吐などの症状が重度な場合や高熱がみられる場合
  • 妊娠が疑われる場合や妊娠している場合
  • 嘔吐があるため経口抗菌薬を内服できない場合
  • 経口抗菌薬が無効であった場合
  • 卵管卵巣膿瘍を伴う場合

必要があれば排膿

  • 抗菌薬を使用しても膿瘍が消失しない場合は、膿を排出する処置を行うことがあります。


お医者さんで治療を受けた後に注意をすることは? 治療の副作用は?

  • 抗菌薬での治療が終了して、感染が完治したことを医師が確認するまでは、たとえ症状が消えていても性交を控える必要があります。
  • セックスパートナーは全員、淋菌感染症やクラミジア感染症の検査を受け、必要があれば治療を受ける必要があります。
  • 骨盤内炎症性疾患は、診断と治療が適切であれば完治する可能性が高い病気です。激しい腹痛が治まらない場合は再度の医療機関の受診を検討してください。


予防のためにできることは?

  • 骨盤内炎症性疾患の予防は、女性が健康を保ち、妊娠できる身体を維持する上で不可欠です。
  • 骨盤内炎症性疾患は、性行為により感染する場合があると考えると、避ける確実な方法は、性交を控えることです。しかしながら、不可能な場合には、セックスパートナーの協力を得て、コンドームなどの避妊具使用することも一つの方法でしょう。


治るの? 治るとしたらどのくらいで治るの?

  • できるだけ早く受診し、治療を受けると回復も早いです。
  • しかし、治療時期を逸すると、卵管の癒着が原因の不妊症や肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis症候群)を起こします。ぜひ早めに受診してください。


追加の情報を手に入れるには?

  • 骨盤内炎症性疾患に関しては下記のページを見るとよいでしょう。
  • MSDマニュアル家庭版「骨盤内炎症性疾患(PID)-22.女性の健康上の問題」-MSDマニュアル家庭版
  • https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/22-%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E8%85%9F%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87%E3%81%A8%E9%AA%A8%E7%9B%A4%E5%86%85%E7%82%8E%E7%97%87%E6%80%A7%E7%96%BE%E6%82%A3/%E9%AA%A8%E7%9B%A4%E5%86%85%E7%82%8E%E7%97%87%E6%80%A7%E7%96%BE%E6%82%A3-pid (2020年8月24日アクセス)
  • 日本性感染症学会誌「性感染症 診断・治療 ガイドライン 2016
  • http://jssti.umin.jp/pdf/guideline-2016.pdf (2020年8月24日アクセス)

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