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  3. 胸部大動脈瘤

胸部大動脈瘤:原因は?症状はある?破裂するとどうなる?検査や治療は?

更新日:2020/11/11

著者加藤 雅明 | 森之宮病院 大動脈治療センター 心臓血管外科

監修倉林 正彦1、筒井 裕之2 | 1:群馬大学大学院医学系研究科循環器内科学 教授、2:九州大学大学院医学研究院循環器内科学 教授

  • 心臓血管外科専門医の加藤雅明です。私は特に“大動脈瘤・大動脈解離”の専門家として多くの患者さんの診療にあたってきました。
  • このページに来て頂いた方は、ご本人、あるいはご家族が胸部大動脈瘤を指摘され、この病気について、また、その治療方法についてもっと詳しく知りたいと思われているものと思います。
  • なぜこんな病気になったのか? どんな治療方法(治療の選択肢)があるのか? 治るのか? 長引くのか? など多くの患者さんが気にされていることをまとめてみました。

目次

  • 胸部大動脈瘤は、どんな病気?
  • 胸部大動脈瘤と思ったら、どんなときに病院・クリニックを受診したらよいの?医療機関の選び方は?
  • 受診前によくなるために自分でできることは?
  • 胸部大動脈瘤になりやすいのはどんな人?原因は?
  • どんな症状がでるの?
  • お医者さんに行ったらどんな検査をするの?
  • どんな治療があるの?
  • お医者さんで治療を受けた後に注意をすることは?食事や生活で気をつけることは?治療の副作用は?
  • 予防のためにできることは?
  • 治るの?治るとしたらどのくらいで治るの?
  • 追加の情報を手に入れるには?
まとめ
  • 胸部大動脈瘤とは胸部の大動脈にできた血管のこぶです。
  • 胸部大動脈瘤が破裂すれば、病院に到着するまでに死亡する人が全体の6~7割あると言われています。
  • 治療の選択肢は外科手術、ステントグラフト治療、ハイブリッド治療(外科手術とステントグラフト治療が混在した治療)、内科治療の4つです。
  • 胸部大動脈瘤の種類によっては緊急で手術をすることもあります。
  • 外科手術やステントグラフト治療は“命にかかわる率” が高いので、外科手術やステントグラフト治療を受ける場合はなぜそのような治療を受けなければならないのかについてきっちりと聞いて下さい。
  • 治療を受けた後も、治療した部分、あるいは治療したのとは別の場所に大動脈瘤などが発生する場合が多くあります。
  • 術後はできるだけ、手術をしてもらった施設で長く経過観察をしてもらってください。


胸部大動脈瘤は、どんな病気?

  • 胸部大動脈瘤とは胸の中を通っている胸部大動脈が血圧によって膨らんだものです。
  • 心臓から出た血液を全身に運ぶための一番太い血管が大動脈です(図表1)。

図表1 胸部と腹部の主要な血管の図

心臓から出た一番太い血管が大動脈です。

  • 大動脈の壁が老化現象やそれ以外の色々な理由で、薄くなったり、弱くなったりすることがあります。
  • 大動脈の壁には血液の流れによって圧力(血圧)が常にかかっていますので、弱くなった部分が押されて外側に膨らんでくることがあるのです。これが胸部大動脈瘤です(図1矢印)。
  • 大動脈瘤はその変形の程度が小さい間は何事も起こりませんが、変形の程度が強くなると破裂が起きてしまいます。
  • 胸部大動脈瘤が破裂すれば、病院に到着するまでに死亡する人が全体の6~7割あると言われています。


胸部大動脈瘤と思ったら、どんなときに病院・クリニックを受診したらよいの?医療機関の選び方は?

  • 胸部大動脈瘤は多くの場合、症状はありませんので自ら胸部大動脈瘤を疑うことはないだろうと思います。
  • まれに、声がれが胸部大動脈瘤の初発症状になることがあります。
  • 声がれの症状が出ましたら、通常、耳鼻科の先生に診てもらうことになるのですが、左側の声帯(喉にある声を出す部分)が麻痺して動かなくなっていれば、胸部大動脈瘤を疑うということになります。
  • 胸部大動脈瘤は検診などの胸部単純レントゲン写真で疑われることがあります。
  • 胸部大動脈瘤を何らかの形で指摘されたり、疑われたりした場合は、心臓血管外科という診療科のある病院を受診して下さい。


受診前によくなるために自分でできることは?

  • 胸部大動脈瘤はそのままにしておいて治る病気ではありません。
  • 必ず速やかに病院を受診して下さい。
  • 積極的な治療(外科手術やステントグラフト治療)を受ける場合には喫煙が大きな妨げになったり、病気を進行させる原因になりますので、できるだけ禁煙をするべきです。


胸部大動脈瘤になりやすいのはどんな人?原因は?

  • 胸部大動脈瘤の原因は様々です。動脈壁が老化してしまうことが主な原因です。
  • 下記のような人は胸部大動脈瘤になりやすいと言えます。

胸部大動脈瘤になりやすい人

  • 家族に大動脈瘤などの血管の病気をしたことがある方
  • 高脂血症の方(コレステロールや中性脂肪が高いこと)
  • 男性
  • 生活習慣病(高血圧など)を持つ方
  • 喫煙している方
  • 動脈壁の老化はや生活習慣病がより老化を促進します。
  • 女性ホルモンは動脈壁にとって保護的に働きますので、生理が終わるまでは女性の動脈壁は老化しにくいのです。


どんな症状がでるの?

  • 胸部大動脈瘤はほとんど症状がありません。
  • まれに声がれの症状が出る場合があり、耳鼻科を受診し声帯の動きを診てもらう必要があります。
  • 血痰や胸痛・背部痛という症状の原因が胸部大動脈瘤という場合もありますが、その場合は大動脈瘤がかなり危険な状態となっていますので、大至急病院を受診して下さい。
  • 通常、血痰は肺病、胸痛・背部痛は心臓病(狭心症)や整形外科領域の骨・筋肉の病気であることがほとんどで、動脈瘤が原因であることは非常にまれです。


お医者さんに行ったらどんな検査をするの?

  • 胸部大動脈瘤が疑われ病院を受診すると、ほとんどの場合はCTによる診断が行われます。造影剤を使うことが多いです。
  • 腎臓の働きが悪かったり、造影剤アレルギーのある人に対しては造影剤が使用できませんので、MRI(核磁気共鳴)やエコー(超音波)で診断をすることがあります。
  • 診断において最も重要なことは、胸部大動脈瘤が破裂しそうなものかどうかです。
  • 破裂しそうな胸部大動脈瘤の場合、破裂を防ぐ治療を考えねばなりません。
  • 一方、破裂しそうにない胸部大動脈瘤の場合は経過観察します。


どんな治療があるの?

  • 治療の方法は外科手術、ステントグラフト治療(カテーテル治療)、ハイブリッド治療、内科治療の4つとなります。それぞれにメリット、デメリットがあります。

外科手術

  • 外科手術は瘤化した部位を取り除く治療です。
  • 手術中に血流を遮断する必要があります。血流を遮断すると、下流には血液が流れなくなりますので、下流にある内臓や器官が術中に腐ってしまうことがあります。
  • したがって、外科手術の場合、血液を特殊な装置に抜き取って、それを太ももの動脈から体内に戻す人工心肺という大がかりな装置を体に取り付けます。
  • 人工心肺は患者側にとても負担をかけるので、耐えられずお亡くなりになったり、後遺症が残ったりする可能性が高くなる欠点があります。
  • 一方で、瘤化した部位を取り除きますので、治療した部位が後々に再発するようなことは極めて稀です。
  • また他部位に動脈瘤ができていないなら、生涯病院通いをせねばならないようなことはありません。

ステントグラフト治療

  • ステントグラフト治療は大動脈内に太いカテーテル(管)を挿入し、カテーテルの内部を通して、特殊なバネ付きの人工血管(=ステントグラフト)を動脈瘤に橋渡しする形で体内に挿入するものです。
  • ステントグラフトの外側の動脈瘤部分は血栓(柔らかいかさぶた)で固まり破裂が防げるという方法です。
  • ステントグラフト治療は動脈瘤を露出する必要はなく、下流の血流を妨げることがないため、外科手術と比べ体にかかる負担は極めて少なくなります。
  • ステントグラフト治療は動脈瘤を取り除く治療ではありませんので、1年、5年あるいは10年経って治療した大動脈瘤が再発してくる場合もあり、生涯の病院通いが必要となるのが欠点です。

ハイブリッド治療

  • ハイブリッド治療は外科手術とステントグラフト治療を組み合わせた治療方法です。
  • 治療する大動脈瘤から重要な枝分かれした血管が出ている場合、この枝分かれに対し予め少し離れた場所からバイパス手術を施行して血流を確保しておきます。この状態でステントグラフトを動脈瘤に橋渡しする形で挿入する方法です。
  • 外科手術で用いる人工心肺は不要で、ステントグラフト治療と同様、体への負担が少ないのが特徴です。
  • 欠点としては、頼みのバイパスが塞がったり、バイパスした血管にプラーク(大動脈壁にくっついたコレステロールやカルシウム)が飛んでいったりすると、脳梗塞や内臓障害、腸壊死(腸が腐る)を発生することがあります。

内科的治療

  • 内科治療は薬が中心の治療です。
  • コレステロールを下げたり、あるいは血圧を下げたりする薬を使ってなんとか大動脈瘤が破裂しないようにします。
  • 体には全く負担がかかりませんので大動脈瘤がいまだ破裂しそうにない大きさや形の場合は内科治療でよいのですが、大動脈瘤が大きかったり形が悪かったりする場合は、外科手術やステントグラフト治療にはかなわず、薬の治療では破裂することがあります。
  • 外科手術やステントグラフト治療がどうしても難しい場合はしかたなく内科治療を選択する場合があります。もちろん破裂ならびに死亡を覚悟する必要があります。

お医者さんで治療を受けた後に注意をすることは?食事や生活で気をつけることは?治療の副作用は?

  • 治療後に気をつけることは下記のことです。

治療後に気をつけること

  • 減塩
  • 毎日30分以上の軽い運動
  • 禁煙
  • 薬の服用量を守る
  • 胸部大動脈瘤にかかられる患者さんは多くは塩分を過剰摂取しています。塩分は大動脈壁にとっては大敵なので、徹底的に減塩をしてください。
  • 運動はウォーキングやジョギングがおすすめです。有酸素運動をすることで血圧も下がりやすくなり、大動脈瘤の再発等も少なくなります。
  • タバコは大動脈壁を破壊して大動脈瘤が拡大したり破裂する原因になります。
  • 高脂血症のコントロールも重要です。悪玉コレステロールや中性脂肪が高い場合は積極的に薬でこれらを下げて下さい。


予防のためにできることは?

  • 基本的には胸部大動脈瘤の予防法なるものはありません。
  • できるだけ減塩の食事に心がけることや、喫煙状態、高脂血症、ならびに高血圧症がある場合はきちんとコントロールする必要があります。


治るの?治るとしたらどのくらいで治るの?

  • それぞれ治療によって、治療・入院の目安が異なります。

外科手術

  • 外科手術は大手術となります。治療における危険性は心臓手術をはるかに上回るものであります(予定手術=緊急ではない手術でも死亡率3~8%、合併症発生率5~40%)。
  • 入院期間は3週間から1ヶ月を考えなければなりません。外科手術に際し合併症が発生した場合は入院期間がもっと長くなることがあります。

ステントグラフト治療

  • ステントグラフト治療の場合は入院期間が約1~2週間です。外科手術に比べてはるかに短い入院期間で済みますが、反対にステントグラフト治療を受けられないタイプの胸部大動脈瘤が7割くらいありますので(これは大動脈瘤の場所や形によります)、必ずしも全ての胸部大動脈瘤の患者さんが受けられる治療ではありません。
  • 治療成績は外科手術に比しやや良好(死亡率2~6%、合併症発生率5~20%)ですが、退院後も瘤が拡大してしまうことがあり、追加治療を受けなければならない率は20~40%に及びます。
  • ステントグラフト治療の場合、生涯、病院に一定期間毎に通う必要があります。

ハイブリッド治療

  • ハイブリッド治療もステントグラフト治療と同様で、簡単なバイパス手術とステントグラフト内挿術の組み合わせの場合がほとんどですので、入院期間は1~2週間で済みます。
  • 術後は生涯の通院が必要となります。


追加の情報を手に入れるには?

  • 私達が所属する学会のホームページがあります。
  • 日本血管外科学会「胸部大動脈瘤って?」
  • http://www.jsvs.org/common/kyobu/index.html
  • 日本胸部外科学会「胸部大動脈」
  • http://www.jpats.org/modules/general/index.php?content_id=16
  • また、それぞれの病院や企業のホームページ上にもわかりやい解説が載っていますので紹介します。
  • 国立循環器病研究センター「大動脈に“こぶ”ができたら」
  • http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/blood/pamph57.html
  • 日本ライフライン株式会社「大動脈瘤の治療」
  • https://www.jll.co.jp/patient/aortic.html
  • 森之宮病院「大動脈瘤」
  • https://www.omichikai.or.jp/morinomiya_h/stentgraft/aorta
  • 胸部大動脈瘤の外科手術は心臓血管外科がある病院ならどこでも受けることはできますが、ステントグラフト治療はステントグラフト実施基準管理委員会の基準をクリアしている施設でないとその治療は受けられません。ステントグラフト実施基準管理委員会のホームページ上に、その基準を満たしている施設が載っていますので参考にして下さい。
  • http://stentgraft.jp/pro/facilities/taa.html

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