設定不要ですぐに使える手軽さが選んだ決め手に。雪のなか駐車場へ出向くスタッフの負担を軽減
診療科: 複数科
規模:  クリニック
都道府県:石川県
●施設情報
福留クリニック
所在地 : 石川県白山市福留町179-1
ウェブサイト : https://fukudomeclinic.com/
代表番号 : 076-277-3133
●インタビューにご協力いただいた方
蘇馬 真理子さま (院長)
※インタビューは2023年1月18日に行い、その時の情報に基づいてまとめました。
POINT

・基本的な問診結果はすでに入っているので、とても楽に

・必要な部分に焦点を絞って聞けるように

・1人あたりの診療時間が約2分ほど短縮

すぐに使えることが決め手

福留クリニック(石川県白山市福留町)では、2023年1月に『今日の問診票』をご導入いただきました。
今回は院長の蘇馬真理子先生に、導入の背景や選んだ理由、今後の展開についてお話をうかがいました。 

スタッフが寒さに耐えながら業務をしていた

ーー診療科目や理念について教えてください。

当院は石川県白山市福留町にあるクリニックです。美しい海と山に囲まれた緑豊かな地域で、冬は雪が降り積もります。ご高齢の患者さまが多く、頭の先から足の先まで相談できるかかりつけ医として、安心を届けていきたいと思っています。

診療科目は脳神経外科、整形外科、内科です。頭部疾患、それにつづく脊椎脊髄疾患、生活習慣病を中心とした内科疾患、感冒、外傷に至るまで、何でも診ているという感じですね。

気軽に立ち寄れる「陽だまりのようなクリニック」をモットーに、待合室などリラックスしていただけるコーディネートを心がけています。

ーー『今日の問診票』を導入する前はどのような課題がありましたか?

紙の扱いがとても面倒でした。記入された問診票はスタッフが電子カルテに手入力し、さらに個人情報保護の観点から、使用後はシュレッダーにかける必要がありました。院内に音が響いてうるさいので、診療時間外に行っていました

コロナ禍がはじまったとき、当院は小さな病院なので、別途発熱外来専用の場所を用意できませんでした。そのためスタッフが車で待機されている患者さまのところへ出向き、距離を保ちながら受付をしていました。冬は雪が降る中、寒さに耐えながら外に出て対応しなければなりませんでした。

診療時間が約2分ほど短縮

ーー『今日の問診票』導入後の具体的な成果を教えてください。

導入後は、問診結果の大半の内容を電子カルテにコピペするだけで済んでいます。患者さまからお聞きしたことを追加で入力することもありますが、基本的な問診結果はすでに入っているので、とても楽になりました。

紙の使用量も減り、時間外のシュレッダー業務もかなり軽減できましたね。

私に関しては診察前に問診結果をざっと見て、必要な部分に焦点を絞って聞けるようになりました。患者さまへの質問事項が減り、1人あたりの診療時間が約2分ほど短縮されました。

発熱外来ではQRコードを持っていくだけなので、患者さまの車まで出向く際の対応時間が短くなりました。接触が少なくなったので、感染対策としても大きな役割を果たしていると思います。

ーー『今日の問診票』を選んだ理由を教えてください。他社製品と比較検討されましたか?

『今日の問診票』は30問程度の問診が準備されていて、いろいろと設定をしなくても、すぐに使える手軽さが魅力でした。他社のものは最初に私が仕様を作らなければならず、とても面倒に感じました。

たしかに自分好みにカスタマイズすれば、大変優れたシステムになると思います。ですが、私は忙しくてなかなか時間が取れないので、とりあえずすぐに使えることが決め手になりました。

ーー現場スタッフさまの反応はいかがですか?

導入を決めてからすぐにスタッフ全員に使用するよう指示しました。練習するよりも実践することで課題が見えてくると考えたからです。1年間の使用でみんなもう慣れていて、問題なく積極的に使用していますね。

看護師たちは新患受付の後、私が診察するまでの間にどんな患者さまなのか、問診票で確認してくれています。事前の準備やだいたいの所要時間を予測しやすくなったようです。

ときどき高齢の患者さまでスマホに慣れていない方がいらっしゃいます。そういった場合は事務のスタッフさんが隣で一緒に操作するのに時間がかかると聞きますが、医療サイドは時間短縮や効率化を進められました

ーー本日は貴重なお話をありがとうございました!