医療法人正幸会 正幸会病院
所在地 : 〒571-0055 大阪府門真市中町11-54
ウェブサイト : https://seikohkai-hp.com/
代表番号 :06-6905-8833
東 大里さま (院長)
・業務効率が格段に上がった
・一番の決め手は、医療情報データベース
・運用方法を柔軟に変える姿勢を持つべき
・患者さまと医療スタッフの笑顔が待っている
正幸会病院(大阪府門真市)では、2022年11月に『今日の問診票』をご導入いただきました。
今回は院長の東 大里先生に、導入の背景や選んだ理由、今後の展開についてお話をうかがいました。
ーー診療科目や理念について教えてください。
当院は、大阪府門真市にある56病床を備えた内科病院です。胃・大腸内視鏡検査と睡眠時無呼吸症候群の治療に力を入れています。1983年の開院以来、地域の皆さんの健康管理、健康増進を幅広くサポートできるように努めてきました。
心の通うふれあいとやさしさの医療、正確で迅速な信頼の医療、地域社会および現代医学の発展に貢献する医療を目指しています。
ここ数年は、患者さんの利便性と医療の質の向上のためにデジタル化を推進しています。これからも変化を恐れず、積極的に取り組んでいきたいと思っています。
業務効率が格段に上がった
ーー従来のWeb問診からAI問診票『今日の問診票』に切り替えた理由は?
デジタル化による業務効率化を進める方針の中で、より高度な機能を備えたAI問診票への切り替えが不可避だと思ったからです。
2019年頃、コロナ前からWeb問診を導入していました。現在の利用率は95%ほどです。事前にホームページから初診の予約をされる際や、来院してから当院のタブレットもしくはQRコードを読み取って、ご自身のスマホで入力をお願いしています。
それ以前は来院してから紙の問診票に記入をお願いして、聞き取りをしながら電子カルテに入力していました。Web問診導入後は、患者さまの打った文字がデータ化されてコピペできるので、電子カルテに入力する労力と時間が省け、業務効率が格段に上がったんです。
当院では先々すべての工程のデジタル化を目指しています。Web問診を導入してからの3年間はデジタル化の初期段階でしたが、次のフェーズへ進むには、より高度な機能を備えたAI問診票へのアップデートが必要だと感じていました。
一番の決め手は、医療情報データベース
ーー数あるAI問診票の中で、なぜ『今日の問診票』だったのでしょうか?
一番の決め手は、医療情報データベースです。『今日の問診票』は著名医師による医療情報データベースにすぐにアクセスでき、適切な判断へと導いてくれますよね。
それとOCR機能にも期待しています。お薬手帳や診療情報提供書などをスキャン(写真撮影)するだけで、文字を読み取ってテキスト化できる機能は魅力的です。
運用方法を柔軟に変える姿勢を持つべき
ーー『今日の問診票』は問診内容をカスタマイズすることも可能ですが…。
カスタマイズ機能はもちろん備えておくべきだと思います。ですが、私は自分のやり方に合わせてシステムを変えるよりも、システムの機能を最大限に活かすためには、私たちが運用方法を柔軟に変える姿勢を持つべきだと思っています。
新しいシステムの導入で、さらに業務改善できたらと期待しています。
患者さまと医療スタッフの笑顔が待っている
ーー東先生の思い描くデジタル化の完成形とは?
病院のアナログ要素をゼロにして、全工程をデジタル化することです。
私たち医療側の負担が軽減し、医療の精度が高まるといったメリットに加え、患者さまにとっても待ち時間の短縮や、他の患者さまとの接触を軽減することができます。
とはいえ、中にはWeb問診を嫌う患者さまもいらっしゃいます。コロナ禍で忙しいときに、時間と労力をかけてデジタル化する必要があるのかと、反発する医療スタッフもいます。その先にある利便性や快適性を想像しにくいのだと思います。
丁寧かつ慎重に説明していかなければいけないですが、デジタル化をやり遂げた先には、患者さまと医療スタッフの笑顔が待っていると信じています。
ーー今後『今日の問診票』に期待することはありますか?
同意書のデジタル化ですね。
患者さまに病状を説明する際、日程調整、患者さまに説明して同意を得られた記録、そして各患者さまの記録を格納する必要があります。このプロセスをすべてデジタル化できたらと期待しています。