事前トリアージを行い、非接触オペレーションを確立。スタッフの精神的負担と作業工数が激減!
診療科: 内科/小児科
規模:  クリニック
都道府県:鹿児島県
●施設情報
所在地/〒891-2104 鹿児島県垂水市田神3485-1
ウェブサイト/ https://higashinaika.trmz.jp
代表番号/ 0994-32-5522
●インタビューにご協力いただいた方
馬場 香子 先生
※インタビューは2021年11月17日に行い、その時の情報に基づいてまとめました。
POINT

・現場スタッフの精神的な負担がかなり軽減された

・問診にかかる作業工数と時間が大幅に削減

・診療時間も5分以上の時間短縮

・患者さまの問診回答がより正確になった

コロナ感染への恐怖に加え、作業の手間も増大

ーー診療科目や理念について教えてください。

当院は鹿児島県垂水市にある小児科クリニックです。昭和44年に有床診療所として開業。私は後継者として当院に奉職しました。専門の循環器科を中心に、呼吸器、一般内科、小児科のプライマケアの診療を行っています。

患者さまの気持ちに寄り添いながら、安心・信頼できる医療の提供をモットーに、分かりやすい説明と丁寧な診療を心がけています。

赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年齢層の外来患者さんがいらっしゃいますね。

ーー『今日の問診票』を導入する前は、どのような課題がありましたか?

コロナ禍において現場スタッフは、つねに感染への不安や恐怖を抱えながら、日々の業務をこなしていました。

こうした精神的なストレスに加えて、作業工数も増大。患者さまが待機している駐車場まで足を運んで、紙の問診票の受け渡しをしたり、患者さまが使ったペンやバインダーなどすべてを消毒したりする必要がありました。

ーー『今日の問診票』を選んだ理由を教えてください。他社製品と比較検討されましたか?

他社のWEB問診と比較検討しました。その中で『今日の問診票』を選んだのは、AI問診票の質の高さと、営業担当の方が熱心だったこと。日曜日にもかかわらず、誠意をもって対応してくれたことに心を打たれましたね(笑)。

現場スタッフの精神的負担と作業工数が軽減

ーー『今日の問診票』導入後の具体的な成果を教えてください。

『今日の問診票』で事前トリアージを行い、非接触オペレーションを確立することで、現場スタッフの精神的な負担がかなり軽減されました。と同時に、問診にかかる作業工数と時間も大幅に削減されたと実感しています。

診療時間についても、5分以上の時間短縮につながりました。事前問診で診断・治療方針の7割は決まると思っています。それだけに問診って大切なんですね。AI問診票によって作成されたカルテの下書きは非常に質が高く、患者さまと対面する前に、私の頭の中で診断はまとまっている状態です。

また、患者さまの問診回答がより正確になった気がします。問診に漏れがないことや、該当するものを選択するだけの選択式になっているので、問診の精度も高まりました。

ーー問診精度の向上を実感された具体事例はありますか?

PCR検査を希望していた患者さまについて、ご本人いわく「昨夕発熱して倦怠感を覚え、一度は38℃まで熱が上がったが、外来受付時は37.1℃と微熱だった」とのこと。事前情報を聞くかぎり、「検査する必要があるかな?」と疑心暗鬼でした。

しかし、『今日の問診票』ではコロナ疑いのフラグが。結局、PCR検査の結果は陽性でした。AI問診票により患者さまの状態を正しく把握できることは、診療の質の向上に大いに役立っています。

ドライブスルー診療で事前トリアージを実施

ーー『今日の問診票』の活用状況と運用フローについて教えてください。

小児科の患者さまと発熱外来の患者さまにご利用いただいています。2021年6月に導入して以来、6月は21名、7月は23名、8月は31名の患者さんにご利用いただきました。

待合室に入れない発熱患者さまにはQRコードをご案内して、いわゆる「ドライブスルー診療」で事前トリアージを行っています。院内の駐車場に車をとめて、車中で自らのスマホを使ってWEB問診へ入力。事前にご連絡いただいた患者さまには、ご自宅でWEB問診を済ませてから来院してもらうようにしています。

診療については、AI問診票によって下書きされたカルテをプリントアウトして、そこに不足している情報を追記していくイメージです。紙のカルテと一緒にファイリングして保存しています。

『今日の問診票』を導入してまだ間もないこともあり、機能を使い切れていないのがもどかしいです。今後は感染症以外の患者さまにも利用を広げて、業務効率化と患者さまの満足度向上の両立を図っていきたいですね。

ーー本日は貴重なお話をありがとうございました!