選んだ決め手はAIの問診センスと自動作成される文章の質の高さ。
診療時間は従来の半分程度に短縮
診療科: 複数科
規模:  クリニック
都道府県:東京都
●施設情報
所在地/〒 167-0033 東京都杉並区清水2-5-5
ウェブサイト/ https://www.momoseclinic.com/
代表番号/ 03-5311-3456
※インタビューは2021年9月1日に行い、その時の情報に基づいてまとめました。
POINT

初診患者の診療時間が「5分以下」に短縮

ゆとりを持って患者さまと向き合って診察できる

問診センスが良く、自動作成される文章の質も高い

患者さまにとってもストレス軽減につながっている

百瀬医院(東京都杉並区)では、初診の問診業務効率化を図るため、2021年7月に『今日の問診票』を導入。
今回は院長の百瀬満先生に、導入前の課題や『今日の問診票』を選んだ決め手、具体的な成果などについてお話をうかがいました。 

紙の問診票だけでは情報不足
患者さまの主観的な回答にも懸念

ーーどのような病院ですか?診療科目や診療方針について教えてください。

東京都杉並区内にあるクリニックです。診療科目は内科、循環器内科。1日の来院患者数は30-35名ほどで、主な年齢層は50-80歳ですが、20-30歳代の方も増えています。

2017年11月にリニューアルオープンし、循環器の専門医である私がメインで診療にあたっています。大学病院での幅広い経験を生かし、診断や治療まで時間のかかる大学病院レベルの診療を、当院では質を落とさず短期間でアプローチしています。

ーー『今日の問診票』を導入する前は、どのような課題がありましたか?

導入以前は、紙の問診票へ患者さまに手書きで記入してもらっていました。質問内容が簡略的であることや、患者さまの主観的な回答になりがちなことから、診察室で私が一から聞き直すことがほとんど。情報不足とタイムロスという問題が生じていました。

紙の問診票を見ながら、患者さまの話に耳を傾け、電子カルテを作成していく。初診カルテを作成するのに、かなりのエネルギーと時間を費やしていましたね。

ーー『今日の問診票』を選んだ決め手は何でしたか?

一番の理由は、初診の問診業務を効率化できることです。

『今日の問診票』では、患者の主訴に基づいて質問が追加されるので、診察前に必要な情報を聞き出すことができ、電子カルテの下書きを自動で作成してくれます。

医学情報データベース「Current Decision Support(CDS)」にも興味がありました。AI問診結果をもとに、鑑別疾患の候補や診療マニュアルが提示されますよね。自分が予測していなかった病名が提示されることもあり、診療の参考になると思いました。

ーー他社製品と比較検討されましたか?

他社のWEB問診をデモ環境で試したことはあります。しかし、私が聞きたい問診内容とズレていて、問診結果の文章の仕上がりも今ひとつでした。

その点、御社の『今日の問診票』のAIは問診センスが良く、自動作成される文章の質も高い。これなら電子カルテにそのままコピー&ペーストしても問題ないと判断しました。

待ち時間を有効活用できる
患者さまにとってもストレス軽減

ーー『今日の問診票』導入後の具体的な成果を教えてください。

導入前は10分弱かかっていた初診患者の診療時間が、「5分以下」に短縮されました。

導入後の現在は、AI問診の結果を電子カルテにコピペしてから診察開始。ゆとりを持って患者さまと向き合い、話をしながら必要に応じてカルテに追記しています。

患者さまが待合室で待っている時間を有効活用できるのは、患者さまにとってもストレスにつながっていると思いますね。最近は若い人の初診も増えていますが、iPadの扱いに慣れているので利用しやすいと思います。一方、高齢者の初診の場合はサポートが必要なケースもあります。

ーー『今日の問診票』の運用フローについて教えてください。

初診の患者さまを対象に『今日の問診票』をご利用いただいています。

まずは、紙の問診票にお名前や住所など基本的な情報を記入してもらい、次に専用のiPadでAI問診の質問に回答。入力を終えたら受付に戻してもらっています。

今後の取り組み

ーー『今日の問診票』に期待する機能や、今後取り組んでみたいことはありますか?

生活歴に関する問診を入れてほしいです。

『今日の問診票』では、AIにより患者さまに最適な質問が自動生成されますが、病気に直接関連する質問に加え、「睡眠がとれていますか?」「ストレスを感じていますか?」など、病気を引き起こす原因となり得るような質問事項も入れていただけると、より効率的かなと思います。

今後の取り組みとしては、新型コロナウイルスの感染対策として、来院前に事前トリアージを実施できる体制を整えたいと考えています。

現状は私がわかる範囲でしか『今日の問診票』の機能を活用できておらず、これからいろいろ教わりながら、院内業務の改善や診療の質を高めていきたいですね。

ーー本日は貴重なお話をありがとうございました!