
所在地/〒 590-0138 大阪府堺市南区鴨谷台 2-1-3 アクトビル 2F
ウェブサイト/ http://www.morimoto-clinic.net/
代表番号/ 072-268-2000

森本 康裕 先生
現在、 『今日の問診票』 の利用率は 100%近くに及んでいます。
電子カルテへの転記作業が不要になり問診や診察にかかる作業が劇的に軽減
AI 問診票により高いレベルで平準化し、 看護師の学習ツールとしても役立っている
事務処理軽減に大きく貢献してくれています。
もりもと泌尿器科クリニック(大阪府堺市)では、問診内容のばらつきを解消するために、2021年8月に『今日の問診票』を導入。
問診に留まらず、診察や残務処理の業務効率化においても、目に見える成果が出ています。
今回は院長の森本康裕先生に、導入のきっかけや具体的な成果などについてお話をうかがいました。
問診内容の質を平準化し問診業務の非効率を解消したい
ーーどのような病院ですか?診療科目や診療方針について教えてください。
大阪府堺市南区にある泌尿器科クリニックです。診療科目は、小児泌尿器科、婦人泌尿器科、泌尿器科。小さなお子さんからお年寄りまで、幅広い年齢層の患者さまが1日70名ほど来院されます。
なかでも70代前後の方が多いですね。女性専用の待合室を完備していることもあって、女性の割合が3割と、泌尿器科にしては多いほうだと思います。
治療方針としては、ICTを用いて多業種との連携を図り、患者さまの医療情報を双方向でやり取りするなど、より効率的な診療を行っています。
大学病院の主治医に直接メールをして意見交換をしたり、大学病院から送られてきた電子カルテのデータを、患者さまと一緒に見ながら診察するケースもあるんですよ。
実際に外来でご高齢の方が看護師とともに入力している場面

ーー『今日の問診票』を導入する前は、どのような課題がありましたか?
導入以前は、紙の問診票を使って看護師が口頭で問診を行っていたため、問診をする看護師のスキルによって、問診内容の質にばらつきが出ていました。
問診票の紙いっぱいに情報が書かれていても、診察で一から聞き直さなければならないケースがあり、こうした非効率的な作業を改善する必要がありました。
そんなとき、ICT活用のサポートをしてくれている富士通の担当者から『今日の問診票』の話を聞いたんです。
ーー他社製品と比較検討されましたか?
WEB問診が便利であることは、当院のスタッフから聞いていました。しかし、泌尿器科の問診は特殊なので、こちらの要望に適応できるかどうか懸念があり、検討することはありませんでした。
ーーそんな中で『今日の問診票』を選んだ決め手は何でしたか?
AI問診票により、問診内容の質を平準化できると確信できたことです。
問診内容をこちらの要望に合わせて柔軟にカスタマイズできるところも魅力でした。
ーー『今日の問診票』の運用方法について教えてください。
専用のiPadを2台用意し、初診の患者さまを対象にご利用いただいたいます。現在、『今日の問診票』の利用率は100%近くに及んでいます。
高齢の患者さまでも、60〜70代の方はほぼ自力で使いこなせています。75歳以上になってくると、なかには看護師のサポートを必要とするケースもありますが、全体の割合でいうと、10名に1名くらいでしょうか。それもあと数年も経てば、皆さん問題なく使いこなせるようになると思いますね。
問診の質が高レベルで平準化、診察にかかる作業が劇的に軽減
ーー『今日の問診票』導入後の具体的な成果を教えてください。
◉初診カルテの作成時間が半分以下に短縮
導入前は来院してから診察が終わるまで40分ほどかかっていましたが、導入後は半分以下に。20分以上も短縮できています。
電子カルテへの転記作業が不要になったことが大きいです。問診結果から自動的に作成されるカルテの下書きを電子カルテにコピペし、自身は足りない箇所を入力するだけでいいので、問診や診察にかかる作業が劇的に軽減されました。
◉看護師のスキルに左右されず、問診の質が高レベルで平準化
導入前は看護師によって問診内容の質にばらつきがありましたが、導入後はAI問診票により高いレベルで平準化。診察室で症状について聞き直すこともなくなりました。
また、これは副次的な効果ですが、診察中に看護師が私に指示を仰ぐことが少なくなりました。問診結果画面で表示される鑑別疾患の候補や医療辞典の内容を看護師も確認することで、自分で判断して行動できるようになりました。看護師の学習ツールとしても役立っていると思います。
◉診療終了後の残務処理が削減され、1時間も早く帰れるように
私たち開業医は、診療終了後も多くの事務作業をやらなければなりません。『今日の問診票』のおかげで、診療終了後の残務処理がかなり軽減され、帰宅時間が1時間も早くなりました。
導入前は、お薬手帳をスキャンして電子カルテに取り込んだり、その日のカルテを見直して気になる部分を書き直したり…。患者さまが飲んでいるお薬で気になる部分があれば、それをまたネットなどで調べることもありました。
その点、『今日の問診票』の「お薬手帳スキャナー」が非常に役立っています。お薬手帳を写真に撮るだけで、自動的にテキストデータ化。そのまま医療辞典を開いて薬剤情報を得られるのが、事務処理軽減に大きく貢献してくれています。
今日の問診票と電子カルテをシームレスに連携できるのが理想
実際に使用しているタブレット

ーー富士通の電子カルテと連携する際、こんな機能があったらいいなと思うものはありますか?
電子カルテに問診結果が自動的にコピーされるのが理想的です。また、鑑別疾患の候補や医療辞典の内容が、電子カルテ上で見られると面白いですよね。
再診の患者さまの場合も、気になることがあれば電子カルテ上の医療辞典にキーワードを入れて検索できるとより便利だと思います。
再診の患者さまには、富士通の『コンシェルジュ』で順番予約を取っていただいているのですが、今後は初診の患者さまにも展開しようと考えています。こうした予約システムと『今日の問診票』が連携すると非常に便利になると思います。
逆に、『今日の問診票』の活用範囲も初診だけでなく再診に拡げて、全ての患者さまが『今日の問診票』を利用するようにしたいですね。
ーー最後に『今日の問診票』の導入を検討中の医療機関へ、アドバイスをお願いします!
導入の一番のメリットは、開業医・スタッフの業務負担の軽減、そして医療の安全の担保です。
毎日1時間も早く帰れるようになって、運動や趣味の時間を持てるようになりました。私の体重も軽減されるといいんですけどね(笑)